予防:感染(伝染病、ノミダニ、フィラリア)、定期健診、不妊手術

2015.09.17更新

わんちゃん、ネコさんは1年で4歳年をとります。
春季健診では正常でもこの半年で異常が出たり、春季で異常があった場合は正常に戻っているかの確認が必要です。
また秋季健診では、春季の項目よりさらに多い項目がオプションで検査できます。
定期的な健診で、病気の早期発見・早期治療を行いましょう。

血液スクリーニング検査(各臓器の検査)
血球数測定(赤血球・白血球・血小板などの測定)


apple秋季血液検査 ¥5,900 (税抜き)

上記検査に低コストで各種オプションをつけることができます。
年齢などを考慮して、相談しましょう。

また、秋季血液検査をされた方限定で
健康応援価格のレントゲン検査 サービス券をお渡ししております。
ぜひ、この機会に健康チェックをclover

投稿者: マリア動物病院

2015.03.05更新

【ノミ】




ノミは不潔にしているから付いてしまうと思っていませんか?
coldsweats02『うちの子はトリミングにも行っているし、きれいだから全然問題ないわ~』

お散歩に行かないから付くわけがないと思っていませんか?
pout『外に出ないのに付くわけないじゃない・・・』

気温が高い夏しか付かないと思っていませんか?
bleah『まだ春だし(もう秋だし)、虫なんていないわよ!』

  

  

おお間違いです。

毎月トリミングをし、毎日ブラッシングをして、週に何回かお家でシャンプーをしていても、付くときは付きますし、お散歩に行かなくても、人間や他の動物が媒介したりお庭やベランダから侵入してくることもあります。
また、夏だけでなく、13度でノミは繁殖を始め、雌の成虫は1日に10〜50個の卵を一生に200〜1000個の卵を産みます。
卵は1〜2日で孵化し幼虫になり、1週間ほどで脱皮しその後繭を作りサナギになり、5〜10日間程度で成虫になります。そして、条件が良ければ成虫の寿命は3〜4週間で、この成虫→卵→幼虫→サナギ→成虫を繰り返してどんどん増えていきます。

そしてこのノミは見た目が気持ちが悪いだけでなく、とても重大な弊害があります。

ノミが寄生すると、かゆみのためにひっかいたりして皮膚炎を起こしたり、大量に寄生すると、吸血されて貧血を起こすこともあります。
また、ノミの唾液に含まれる物質によってアレルギーを起こすことも多いです。
皮膚のトラブルだけでなく、条虫という内部寄生虫やその他、多くの病気を媒介します。
動物さんだけでなく人間を刺すこともあり、激しいかゆみや皮膚炎を起こしたり、ノミが病原体を持っていると、猫引っかき病という猫に引っかかれた人が発熱や疼痛、リンパ節の腫れなどを引き起こしてしまう病気に感染してしまうこともあります。


【ダニ】



ダニも同様で草むらなどに潜み、わんちゃんの気配を感じるとすごい跳躍力で動物さんの体にくっついて皮膚を噛みつき、血を吸い始めます。
マダニはわずか1mm程度の大きさですが、血を吸って体積が200倍以上にもなり、体がぱんぱんにふくらんで黒いイボのように皮膚に噛みついています。口でがっちりと皮膚をとらえているので、無理に引きちぎると口の部分が皮膚に残って化膿してしまうこともあります。

体に寄生すると激しいかゆみを伴なったり、ノミ同様に大量に寄生すると、吸血から貧血を起こすこともあります。
さらにやっかいなのは、マダニが「バベジア」という寄生虫(原虫)や細菌などを媒介することです。
特にバベジア症候群は犬の赤血球を破壊し、生命に危険を及ぼす危険性もあります。

また、最近媒介が確認されて話題になったSFTSウイルスを持っているダニに人間が咬まれると、重症熱性血小板減少症候群という病気に罹ることもあり、嘔吐、下痢、頭痛などの症状を引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。人が感染する病気として他にもライム病、日本紅斑熱日本紅斑熱、 Q熱などがあり治療が遅れると死の転帰をとることがあります


ノミと同様、ダニもしっかりと駆除・予防対策を行う必要があります。

  

flair大切な動物さんと飼い主様の健康や病気予防の観点からも、ノミ、ダニは徹底的に駆除しましょう。
noteまた、ノミダニががいない場合でも寄生を避けるために予防対策を行ってください。


【ノミ・ダニの駆除・予防方法】

ノミ・ダニの駆除で一つ気をつけなければならないのは、ノミやマダニを見つけてもつぶさないということです。
メスの成虫は体内に卵をもっていますので、つぶすと卵が飛び散ってしまいます。
また、卵やサナギが落ちている可能性もあるので、部屋や動物さんの寝床(一緒に寝ている場合はお布団なども)は念入りに掃除することも大切です。
ノミやマダニの駆除・予防策には、効果的な方法がいくつかあります。
駆除剤のタイプによって効果に違いがありますので、私たちと相談をして、その子に適した方法を選んでいきましょう。

http://peterrace.jp/sick/thema2/cat02/sick_72.html

投稿者: マリア動物病院

2015.03.03更新



ぽっちゃりしているワンちゃん、猫ちゃんは見た目にはたしかに可愛いpig

でも、ぽっちゃりを通り越してしまって『肥満』になってしまっている子も・・・。
(理想体重よりも15%以上重くなってしまっている状態、または体脂肪で言うと犬種差が多少ありますが、40%を超えてしまっている状態を肥満と言います。)

人間同様、肥満が原因となって様々な病気に罹ったり、病態が悪化したりします。

たとえば人間同様の生活習慣病や関節、靭帯などの疾患です。

また、逆に病気が原因で肥満になってしまっている場合もあります。
(クッシング症候群、インスリノーマ、甲状腺機能低下症など・・・。)
そんな病気の時は食欲が落ちないので見過ごされがちで、悪化して手の施しようがなくなってしまう場合もあります。

まずは適正体型を把握しましょうrock

適正体型はボディコンディションスコア(BCS)などで判断することができます
(下図参照)。

犬種や体格によって若干の違いはありますが、9段階評価の場合「BCS4~5」の理想的な体型を目指してコントロールしましょう。



でも、実は確実な体脂肪の値は人間同様、外見や体重だけでは判断できません。

本当に正しく肥満度を判定するためには、体脂肪率を測定することが必要なのですgood
(下の体脂肪計は犬専用)





的確な検査から、ワンちゃん、猫ちゃんの適正体重・体型を私たち専門家が判断し、一緒にそのゴールに向かって頑張りましょう。

そのために一番重要な事は、病院での定期的な体重測定hospitalです。

体重の測定は、日々少しずつ変化していく過程で見落としがちな変化を数値で把握することができるため、異変にすばやく対応することが可能です。
(自己流ダイエットによる、痩せすぎ等のトラブルも非常に多い)

少しでも気になったり、おかしいと感じたら、すぐに診せてくださいね。

また、下記のリンクに詳しい病気の説明もありますので、ご覧下さい。delicious

http://www.hills.co.jp/pd/special/petlife/story/rd_wd_md.shtml
http://www.royalcanin.co.jp/new/health_nutrition/health/obesity/dog.html








投稿者: マリア動物病院

2015.03.02更新

投稿者: マリア動物病院

2014.10.06更新

dog秋季わん・ねこちゃん血液検査のお知らせcat

秋季キャンペーンのお知らせです。(9~1月中旬)
わんちゃん、ねこさんは1年で4歳年を取ります。春季健診では正常でも
この半年で異常weepが出たり、春季で異常があった場合は、正常に戻って
いるかの確認lovelyが必要です。
また秋季健診では、春季の項目よりさらに多い項目がオプションで検査
できます。
winkさあ採血で病気の早期発見、早期治療を行いましょう。
(血液検査以外の健診【ペットドッグ】も行っております。
 合わせてご検討ください)

20141006

投稿者: マリア動物病院

2014.03.14更新

『フィラリア健診』の勧め

当院では、フィラリア投薬の前の「フィラリア寄生確認検査」(投薬の前に必ず必要)の際に、【春のフィラリア健診】として、全体的な血液検査をお勧めしています。(¥6,800~)(税抜き)

毎年「フィラリア寄生確認検査」をする約50%のワンちゃんが【フィラリア健診】を行って
いますが、全く異常値の認められないワンちゃんは全体の2割ぐらい。

また、5、6頭のワンちゃんで、重大な疾患の早期発見ができています。

この機会にぜひ、若いワンちゃんも、シニア世代は特に、
血液検査を受けてみてください。

http://www.maria-ah.com/prevention/
http://www.maria-ah.com/blog/cat82470/
20140314

投稿者: マリア動物病院

2013.10.28更新

『癌の診断』

 下記、癌の診断は当然重要ですが、元気があるかないか、食欲はどうか?など一般状態の評価も非常に大切です。そのすべての総合判断で今後の治療方針を立てていきます。

Ⅰ.一般検査

【視診】腫瘍の形、大きさ、色、皮膚の状態、リンパ節の大きさなどを確認します。
【触診】腫瘍の硬さ、周囲組織との固着、リンパ節の固さなどを確認します。
【血液検査】腫瘍の発生した臓器の血液検査項目の異常を確認します。またリンパ腫、白血病など血液・リンパ系の癌では、血液検査により初めて癌の存在が明らかになることもあります。

Ⅱ.画像検査

【レントゲン検査】腹腔、胸腔などの肉眼ではわからない部位の腫瘍の確認、形、大きさ、また骨の状態などを確認します。
【エコー検査】上記同様、肉眼ではわからない部位の腫瘍の確認や、周囲組織との関連性を確認します。
【高度画像診断】腫瘍の状態をより詳しく確認するためにCT検査やMRI検査などの高度画像診断が必要になる場合があります。

Ⅲ.病理検査

【細胞診検査】
 細い針を腫瘤に刺して細胞を採取し、どのような細胞で構成されているかを検査します。これにより、腫瘍なのか、腫瘍でないかを鑑別できることがあります。また、腫瘍であった場合、良性なのか癌なのかや、腫瘍の種類の鑑別ができることもあります。麻酔をかける必要もなく、動物への負担も少ないという利点がありますが、腫瘍の一部細胞しかとることができないため、確定診断がつかない場合もあります。

【組織生検】
 腫瘍組織の一部を切り取り検査をすることで、腫瘍の種類を確認することができます。細胞診検査に比べ、大きく組織が得られるため高い確率で有意な診断が得られます。ただし、取る組織が大きくなるため、全身麻酔が必要となる場合もあります。
また、手術により摘出した腫瘍は必ず病理検査に出します。そして確実に、①どんな種類の腫瘍か、②良性または悪性、③組織の切除範囲、④血管およびリンパ管への侵潤の有無などを調べます。手術後の回復具合や今後の治療方針を立てる上で欠かせない検査です。

Ⅳ.リンパ節の検査
 癌の転移は、血液を介していく血行性転移と、リンパを介していくリンパ行性転移に大きく分けられます。このうちリンパ行性転移では、まず原発巣の所属リンパ節に転移を起こします。体表のリンパ節については触診により、また、体内のリンパ節についてはレントゲン検査、超音波検査などにより硬さ、大きさなどを確認し、必要に応じて病理検査を行い、リンパ節への癌の浸潤の有無を確認します。癌の進行度を把握する上で重要です。

投稿者: マリア動物病院

2012.05.01更新

 フィラリアの季節になりました。

 昨年しっかりと服用された方、ちょっと忘れてしまった方、忘れてはいないと思うけど~・・・(-.-)と定かでない方、ともにフィラリア予防薬を与える前にフィラリア感染の検査が必要です。(感染している場合、予防薬を与えると体内にいるフィラリアが一気に死滅して強いアレルギーショックを起こし、最悪の場合にはワンちゃんが死んでしまうこともあるのです。)
 

 フィラリア感染検査は血液で調べるのですが、その採血のついでに当院では1歳過ぎたら健康診断を受けられることをお勧めしています。(6歳ぐらいまでは年1回、それ以後は年2回をお勧め)
 

 健康診断と言ってもいろいろな検査があります。
 

 問診、視診、触診、聴診や、尿検査、検便、レントゲン撮影やエコー検査などもあります。(そのような検査をすべて受けられる場合は、ペットドッグがお勧めです。詳しくは院内掲示やリーフレット、またはスタッフまで)フィラリア検査と同時にする検査は、そのような検査の中の血液生化学検査と血液一般検査です(その他オプションもつけれます)。
 

 血液生化学検査では血液中の蛋白、ブドウ糖をはじめ様々な酵素を科学的に分析し、栄養状態、内臓疾患、糖尿病、代謝異常、肝臓や腎臓の働きなどがチェックできます。血液一般検査では、血液の代表的な成分である赤血球、白血球、血小板などの形や量を調べることにより、貧血や白血病、感染症などの診断ができます。

 

 外見からは健康に見えても、何らかの内臓疾患や血液疾患を持っていたり、今はやり(?)の成人病だったり予備軍だったりすることもあります。

 

 うちでは300ちょっとのワンちゃんが春に検査をしますが、全く言うことない素晴らしい検査結果のワンちゃんは全体の2~3割弱(>_<)!!!、同数ぐらいがちょこちょこ正常値からはみ出る値はあるけど今の生活で問題ない子、また、同数ぐらいが同様にはみ出る値があり生活を改めなくてはいけない子(ちょっと改めればよい場合から、かなり改めなくては大変なことになる場合の子までバリエーションは様々)、その残り1割ぐらいの子が早急に治療を開始せねば大変!!という子です。そしてうちでは後者2パターンの場合は「呼び出し」といって、私が直接電話でお知らせをします。

 

 そしてこの時期、病院内ではその検査の整理が恐ろしいほど大変(>_<)なのです。外注検査機関から結果が帰ってくるのですが、何せ1ヵ月強の間にそれだけの数の検査をするため、一気に検査結果が帰ってきます。
 そしてうちでは過去の検査値がすぐにわかるようにそのワンちゃん専用の検査値控えを作っており、どのような時にどこで行った検査でも、私達が知る限りすべての値を日にち順に控えています。
 流れとしては、帰ってきた検査結果をまず私がチェックし、一人ひとりワンちゃんと飼い主さんを思い浮かべながら、年齢、食生活、今までの値との比較等から、「呼び出し」グループを選出します。(その他、ちょっと早めに連絡組と言うのもあります。)そのあと、スタッフがもう一度値のチェック、控えの記入等を行います。その際にその他の情報の確認も行っているつもりですが、これがなかなかチェックしきれない!!。値は私達専門家はどのくらいが問題かわかっているので見ればわかりますが、数字に夢中になってしまうので、その他の情報が抜ける可能性があります。動物さん名、飼い主様名、性別、年齢のミス等ご連絡いただければすぐに訂正させて頂きますねm(__)m。

 

 また検査結果についてですが、せっかくフィラリア検査より血をたくさん採りお金もかけて検査をしたのに、その検査結果を活かしきれない方もまれにいます。私に信用がないのか(;O;)、私の話を信じてもらえない場合があります。専門家の私が大丈夫と言ったら大丈夫ですし、ダメだと言ったらダメ!(>_<)!。そのくらいは信じていただきたい!!。(調子が悪くなった際の治療に関しては一概には言えないので今回は春の健診に限ります。)

 再検査が必要だと提案したらやはり再検査は必要ですし、食べ物の管理が必要だと言ったら管理をして下さい。食事の話をすると、「フードはこれこれしか絶対食べてません!」とちょっと不機嫌におっしゃる方がまれにいらっしゃるのですが、受付でスタッフと話をしているうちに、「おやつはこれこれを食べているのよ~」というショッキングな出来事があります。食事の事を私がお話しする場合は、食べている物すべての事ですよ~。

 あと、「どうしてこの子だけ、こうなのかしら?」「全く今までと生活は変えてないのだけれど・・・」などおっしゃられる場合もありますが人間同様個体差、年齢による変化がありますので、同じ生活をしていても問題が出る場合はあります。その子その子の特性なのでその子の今の状態に合った管理をしてあげる事をお勧めします。

 どうしてこんなになったのかしらと嘆くよりは、どうしたら改善できるかしらと考え方を改め、ワンちゃん、猫さんが快適に生活していけるような管理をしてあげて下さい。好き放題させてあげるのもいいけど、命あっての物種ですよ(*_*)/~~~


♡メルモのお礼♡
           生前病態を気にかけて下さった方々、亡くなった際お悔やみを下さった方々、その節は本当にありがとうございました。体の小さなメルモが虹の橋への階段をたった一人で登って行くために、最後の最後に私がメルモにしてあげれる事はお坊さんにお経をあげて頂く事だけなので、初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、四十九日の供養を行い、先日(4月26日)ようやく百ヶ日のお経を終えました。あとは毎月、月命日(18日)の供養だけになってしまいますが、メルモも永い旅を終え、あちらで落ち着いた生活を始めていることと思います。メルモのいない毎日は酸素が無くなってしまったぐらい辛く苦しいですが、メルモは痛みも苦しみもない世界で楽しく暮らしてくれているはずなので、メルモと再び逢えるその日まで、メルモに恥じる事のない生き方をしていこうと思います。
 気にかけて下さった皆さん、今まで本当にありがとうございました。
 
 

投稿者: マリア動物病院

2011.06.01更新

 今回の東日本大震災だけでなく、アメリカの竜巻などの際でも(当然人命が一番なんですが)私は動物さん達の安否が気になってたまりません。

 外につながれてるワンちゃんは大丈夫だろうか?

 外猫さん達はどうしたんだろう?などなど・・・。

 また、人命救助が始まり始めたら、これまた動物さんもちゃんと助けてくれるのだろうか?

 パニックを起こしてしまったワンちゃんは捕まえることができるかしら?怖くて隅に隠れてしまっている子を見つけることが出来るかしら?などなど・・・。

 私が心配しても何の解決にもならないのですが、心配でたまらなくなります。そして、TVで動物さんが人間と一緒に救助されていたりする映像を見ると、感動で胸がいっぱいになります。今回の震災でも、3週間ぶりに屋根の上で発見されたワンちゃんがいましたよね!あの一報の時には本当に泣けました。助かった感動という簡単な感情ではなく、それまでのその子の状態がどんなに過酷だったかを思うと『辛かったね~(>_<)、でもよく頑張ったね~(;_:)』という気持ちで、胸が張り裂けそうになりました。
                                                                                                  

 けれど、そんな出来事はTVの向こうの出来事ではなく、東海圏に暮らしている私たちには近い将来必ずわが身にふりかかってくる出来事です。
 もしものその時、あの子たち(動物たち)を守るのは飼い主さん自身です。
 ただ、守ると言ってもどう守るのか?
 

 実際、津波や竜巻、地震から守ることは難しいですよね(-.-)。それら自然の脅威に対して身を挺したとしても、一緒に死んでしまうか、自分だけ死んでしまうか、どちらにしても動物さんにとっては飼い主さんがいなくなってしまったら、他に守ってくれる人はいなくなるので死に値します。
                                                                                                   

 今回はそれから先の、動物さんを連れての避難についてのお話をしたいと思います。
 
 
                                                                                   災害発生時の動物さんの扱いは、各自治体によって全く異なりますので、まずはご自身の暮らしている自治体のHPなどで確認しておくべきです。(ちなみに尾張旭市は動物との同行避難が認められています。ほっ(*^^)v。)
  ただ、避難所に入居できるにしても、それが難しくどこかに預かってもらう場合にしても、狂犬病予防接種(ワンちゃんの場合)と混合ワクチン接種は絶対条件で、受けていない動物さんは避難所で生活することは難しいです。また、ケージでの生活に慣れさせておくことも重要で、ずっと泣き喚いてしまったり、開けて開けてとケージを爪でひっかいて怪我をしてしまったりすると、ケージでの生活は無理=避難所で一緒に生活することも無理ということになります。また、
 

  Ⅰ.動物同士を喧嘩させない。
  Ⅱ.無駄吠え、無駄泣きをさせない。
  Ⅲ.第3者でも散歩、世話をさせてくれるか?(ワンちゃんの場合)
  Ⅳ.排泄のしつけはできているか?後始末は必ず飼い主さんがすること。

 

   (普段よりペットシーツの上で排泄することに慣らしておくことも重要)
  Ⅴ.動物をしっかり監視し、第三者に危害を与える可能性をなくすこと。

 

            など。最低でも、上記のような一般的な躾けは必須条件と言うことです。
                                                                                                     

 また、しつけが完璧で無事避難所に家族一緒に入れたとしても、動物さんには物資がなかなか届かないことも予想されます。よって、動物さん用のフード、お水は必ず用意しておくことです。今回の震災では、4日後にペット関連物資が届いた所が多かったようですので、最低でも4日分のフードとお水は用意すべきでしょう。同様に排泄の管理として、ペットシーツも用意しておくと良いでしょう。あと、余裕があればケージもあると完璧ですね。(他、常備薬、食器、動物さんの写真など)
                                                                                                   

 次に、残念ながら動物さんと離れ離れになったしまった場合・・・。
 まず自治体の動物愛護行政に問い合わせます。動物愛護センターなどです。ただ、震災直後は初動態勢にバラツキがあり、対応が遅れた自治体などでは自主的に愛護団体などが勝手に救護活動を行った例もあるため、情報の集約の一つとして、「Google」、「MSN」などがペットを見つけられるサービスの提供を開始しました。「Googleアニマルファインダー」、「MSNペットサーチ」など一度のぞいてみて下さい。獣医師会も「緊急災害時動物救援本部」を立ち上げ、政府や行政機関と連携し、被災動物の救援活動を行っています。こちらもご覧下さい。 
 

 しかし、それよりも離れ離れになった動物さんを見つけるのに一番の方法は、あらかじめ動物さんに印をつけておくこと=「マイクロチップ」を装填することです。
 

 マイクロチップには、「国」、「個体番号」などが組み合わされた個体識別番号が組み込まれています。この番号を日本獣医師会が管理するデータベースと照合することで、飼い主さんに連絡を取ることが出来ますし、飼い主さんが問い合わせることも出来ます。うちの病院でも、待合室にポスターなどを貼り普及活動はしているのですが、残念ながら装填率は全犬猫さんの2%ととても低いです。震災以降、全体的な装填頭数は伸びを見せているそうですが、一時的なはやりでなく、継続的に普及すると良いな~と願っています。
 

 マイクロチップは首輪などと違って外れることがないため、離れ離れになった言葉の話せない家族(動物さんたち)と再び会えるための最後の、最後の命綱になります。万が一のため、マイクロチップを装填し、寿命を全うして天に召されるまで一緒に暮らせるよう、備えたいものですね(^-^)。
 

投稿者: マリア動物病院

2010.06.01更新

 今、宮崎では牛の口蹄疫騒動で大変なことになっています。

 この口蹄疫。いったい何者なのか、ご存じですか?
 『ウィルスでしょ(^^)/』と、ご存知の方も多いと思いますが、ではウィルスって何?『菌でしょ(^^)/』 では、菌(細菌)とウィルスの違いは?(;_:)・・・・。

 詳しい説明は、おそらく読んでいただけないでしょうから省きますが、ウィルスは細菌よりも ずっとずっと小さく(50から100nm程度)、やっと電子顕微鏡で見える大きさです。また、 ウィルスは単独では生きていけず、絶えず生物の細胞内で増殖し、その後宿(生物)を替えて また増殖をします。生物からすれば、ウィルスに細胞を貸してやったのに病気を引き起こす という、ほんとにフトドキ物なのです。

 治療は細菌には抗生剤を使いますが、ウィルスによるものはほとんど根本的な治療がないため、 まずは罹らないようにワクチンを接種することが一番です。でも、もし罹ってしまったら 対症療法といって、ウィルスによって起きている症状を和らげ、細菌による二次感染を防ぎ、 ウィルスの力が弱まってくるまで、体が負けないような治療をします。

 話は口蹄疫に戻りますが、口蹄疫の原因ウィルスはピコルナウィルス科の仲間で、親戚にA型 肝炎ウィルスやポリオウィルスなどがあります。また、ニュースなどでノロウィルスや新型インフルエンザ、 口蹄疫は特別な病気で、そら恐ろしい病気のように流されますが、ワンちゃん、猫さんにも 日常的に移る、怖いウィルス疾患は非常にたくさんあります。

 ワンちゃんのパルボウィルス感染症や、ジステンパー、レプトスピラなどは、もし人間の病気であれば 発症者が出たら、即隔離、毎日トップニュースになるぐらいの大事件(死亡率高!)ですし、猫さんの 汎白血球減少症なんて、ウィルスの力が信じられないほど強く、お家の中にしかいない猫さんが 飼い主さんの靴裏にくっついてきたウィルスに感染して、発症して亡くなってしまうこともあるほどの 驚異的な強さなのです。人間だったら、えらいこっちゃ(>_<)です。


 何気なく接種されている混合ワクチンですが、これがあの子たちを守っているのです。


 『でもそんな病気、あんまりないんでしょう?』と、お考えの方、甘いですよ~<(`^´)>・・・。
 ワクチンを接種さえしていれば、防いであげられる病気で動物さんを亡くすことは、私たち病院側の 人間としては、非常に悔しいし、怒りさえ覚えてしまうこともあります。
 狂犬病の予防接種は、公園などで集合接種を行い、法的規制もあるため、『接種しなくては!』 という意識が強いですが、混合ワクチンにはそのような意識をお持ちでない方が一部いらっしゃる ことは、非常に残念です。

 また、トリミングやホテル、ドッグランなどを利用される場合、狂犬病やワクチン接種の証明書の提出が 必要不可欠ですが、もしなくしてしまった場合『いつ接種したか?』と根掘り葉掘り尋ねたり、 『接種されてないので利用出来ない』の一点張りの施設は、一見冷たく感じ悪~いようですが、 裏を返せば、接種していない子を受け入れないわけですので、施設内の子たちはみんな接種済み の子たちなので、絶対に伝染病ではないため安心です。反対に『接種証明書がなくても 大丈夫ですよ~』なんてところは、とても良心的な感じですが、どんな子でも受け入れている ということなので、伝染病を持っている子でも誰でも施設内に入れてしまうということなので、 非常に恐ろしいです。
 日常生活でも、うざったらしいことを言ってくれる人の方が、自分のためを思って言ってくれている のですから、ありがたく思うべきですよね(*_*)。

 ウィルス病だけでなく、今のこのご時世で、防いであげることができる病気・・・フィラリアだとか、 子宮蓄膿症や乳腺腫瘍や前立腺疾患(Drりえのお話 No.4参照)、ノミダニ媒介性疾患・・・など で動物さんを亡くすことは非常に残念です。また、話はそれますが、早期発見によって 完治できたり、寿命をかなり延ばせるような疾患を見過ごしてしまう場合も非常に残念です。

 うちの病院は常日頃、フィラリア予防をしっかりしろだとか、ノミダニ予防をちゃんとしろだとか、 健康診断をしっかりしてだとか、とにかくうざったらしい(+_+)。でも、最後に苦しむ姿を診る私たちは、 『私たちがしっかり話していれば防げたのではないか』という後悔に苛まれるのです。

 伝染病にしても、フィラリアにしても特別な病気ではありません。
 病気の予防と早期発見で、いつか大事な動物さんが亡くなる時、『ごめんねm(__)m』ではなくて、 『ありがとう(^。^)』と、お別れが出来るような関係を築けるお手伝いをしたいと思っています。
 これからも、う・ざ・い・(>_<)マリア動物病院でいきますよ~(^_-)-☆。付いて来てね(^。^)。

投稿者: マリア動物病院

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