
皆さんご存知のことと思いますが、先月チワワを蹴り殺した男が「器物損壊罪」および「動物愛護法」により逮捕されました。
そのニュースは夕方の外来時に超リアルタイムに患者さんから教えていただき、「名古屋だよ、犯人はチワワが怖くて蹴ったらしい。」と・・・・。
「ど〜いうことだ(ー_ー)!!。」
その晩、どこかのニュースでやるだろうとTVにかじりついていたところ、教えていただいた通り報じていました。
私が憤慨していることは、蹴り殺したという事実も当然ですが、(でも人間だって平気で殺してしまうこのご時世、動物さんを殺す人がいても不思議ではないですよね!)なんといっても罪名です。
「器物損壊」ってどうよ(ー_ー)!!。
常日頃、法律家の主人ともめる所ではありますが、法律上動物さんは「物」扱いなんですよね。よって物扱いである動物さんを殺したとしても、器物損壊罪としての3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料なのです。
では今回の事件に動物愛護法を適用するとどうなの?と尋ねてみると・・・・。
「44条 愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。」
なんということですか !<(`^´)>!、!<(`^´)>!。器物損壊罪の方が刑がお・も・い・・・。
ちなみに人間を殺すと 「刑法199条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。」ですよ。
なんということなんだろう。チワワを蹴り殺した刑が、家の壁を叩き壊した刑と同等か軽いなんて・・・。
また、隣人とのペットのトラブルで、ペット不可のマンションでワンちゃんを飼っていた人が再三隣人よりとがめられ、隣人への嫌がらせとして自分のワンちゃんをその人の前で包丁で刺し殺して、「お前の子供もこうなるぞ!」みたいな事を言った事件もありました。おそらく脅迫罪のみですよね。2年以下の懲役又は30万円以下の罰金です。愛護法とかぶせてもそんな罪にはなりません。
重症の動物さんがいれば夜眠らずに看病したり、何とか命を守るために日々奮闘している私には、本当に信じられない。この国は法律で守られているのか、縛られているのか・・・。
私はとりわけ人間に厳しい。別に人間嫌いなわけではないけど、自分にも他人にも厳しい。三十うん年、この年まで生きてきて、様々な努力をして事を成してきたけれど、自分が設定した点数にたどり着いたことはないし(実は自意識過剰で目標点数が高すぎるのか、採点方法が厳しすぎるのか、本当に何もできない奴なのかは定かではないけれど・・・)、結構厄介なのは、他人にもそれを求めてしまったりして、よく後悔をします。
話は反れましたが、そんなかんなで人間に厳しい私でありますが、うって変わって動物には恐ろしいほど優しい。スウィートチョコレートにメープルシロップをかけたぐらい甘々(*^_^*)。
夜中の回診(夜間の入院動物さんの見回りを私はこう呼んでいる。)の際には、死ぬほど眠くても、動物さんには笑顔が作れる。「大丈夫なの〜(^・^)」とか言っちゃって・・・。全然眠くない昼間でも、ちょっと疲れてるだけで人間に対してはなかなか笑顔を作れずに「ムスッ〜(-_-)」としているのに・・・。まぁ、これは厳しいということとはちょっと違いますけどね。
主人や母から言わせれば 「あんたは変わっている」 らしいけど、人間のために自分の命はなかなか捧げる事は難しくても、動物のためなら捧げることは惜しくない。
そこまで命を捧げている動物さんの命が、家の壁よりも下だなんて可笑しすぎますよね(>_<)。
動物さんの命の重さを、しっかり量れる法律の改正を切に願っています。また、虐待などで悲しく、辛い想いをして亡くなっていく動物さんが、少しでも少なくなってくれることを願います。

P.S 先日うちのメルモが9歳のお誕生日を迎えることが出来ました。鼻腔腺癌の放射線治療から丸1年。メルモは頑張ってくれています。信じられないぐらい元気で、毎日生きてくれています。気にかけてくださる皆様、ありがとうございます。メルモはまだまだ頑張ります(*^^)v。