予防:感染(伝染病、ノミダニ、フィラリア)、定期健診、不妊手術

2009.09.01更新

 磁気共鳴画像装置( MRI) 、コンピューター断層撮影装置( CT )、放射線治療装置・・・・・。 

 現在、これらの最新医療設備は人間の大学病院では普通に備わっていますが、最近では動物さん、すなわち獣医大学でも人間と同様の上記の装置を使用する高度検査・治療を受けることができるようになって来ていますし、大学病院以外でも、獣医さんが何人もいて専門的な検査・治療をされている病院もあります。

   動物さんだって人間と同じ生き物ですから、人間と同じ病気にかかります。   

 治療も、人間でできることは動物さんでもできます。

 脳の手術だってできるし、心臓の手術だってできます。。

 一昔前はどうだったのでしょうね(+o+)。私は獣医師になって14~15年ですが、たった(?)この年月でもかなり変わってきています。

 例えば、癌の場合の放射線治療は、かなり昔から行われている治療法ですが、かつては癌以外の正常組織へのダメージも強く、副作用がかなり出ました。しかし現在の(私のメルモが当てている)放射線は腫瘍にかなりピンポイントで当てることができるため、当時の放射線と比べると腫瘍以外の組織への副作用が最小限で済みます。メルモなんて、今日までに3クール(回数にして15回)の放射線治療を行っていますが、1クール終わるとちょっとだけお鼻の上の毛が抜けて、黒くなるだけで、ただれたり、痛みが出たりなんて全くありません。

 また、我々のような一般開業医でも、おそらく1病院につき1~3台はICU(温度・酸素濃度などを一定にできる集中治療室(ゲージ))を持ち、一昔前は助けてあげられなかった動物さんを助けることが出来るようになっています。
また、命を助けるものではないけれど、低出力レーザー治療(当院使用レーザーはHe‐Neコールドレーザー)や鍼治療(鍼には詳しくないですm(__)m)は、1度で劇的な効果はないけれど、鎮痛効果があり、当てると気持ちがいいのか、レーザーを当てるのを楽しみに来るワンちゃんもいます(^-^)。
 椎間板ヘルニアや靭帯などの整形外科手術後の運動療法にしても、人間同様、専門の方がリハビリテーション・プログラムを組み、マットやボールを使うリハビリや、水中トレッドミルなども使用します。人間と全く同じですね(^_-)-☆。

 また、わんちゃん用の体脂肪計(計りたい方はお申し出くださいね(^-^))もあり、体脂肪と病気との関係性についても研究されています。体脂肪率35%以上を肥満と定義し、30%未満と比べると外耳炎に罹る率は2.4倍、膿皮症が1.8倍、歩行障害が2.5倍だそうです。

 そんなこんなで、一昔前のように動物さんが調子を壊しても「所詮、犬猫だからね~!」なんてことなく、人間同様の治療・検査ができる今の時代に獣医師になって良かったと、この仕事にとてもやりがいを感じている毎日ですが、人間とのギャプを感じることもあります。

 ではもし、ご自分の体に"しこり"を発見したらどうされますか?しこり=癌と思いあせりますよネ。
 そんな場合、罹りつけの内科に行きますか?それとも罹りつけの外科?
 いいえ。
 自分の体の事をよく知っていてくれて、相当信頼をしている病院や先生がいらっしゃる場合以外は、おそらく初めから大きな病院ないし、大学病院に行かれますよね。
 では子供さんならどうされますか?突然大きな病院に行かれますか?おそらく大多数の方は、まずは罹りつけの小児科で診察をうけ、その先生の指示に従うと思います。

 動物さんはどちらに入りますか?

 突然、全く知らない大きな病院に罹られますか?

 人間の大人同様にそう考えられる方もいらっしゃると思います。けれど、うちに来ていただいている方がその選択をされたら、とても悲しいですね(-.-)。Ah~信頼されてないんだな~((+_+))と。
 大きな病院がすべてにおいて優れているとは限りませんし、大学病院がすべてにおいて優れているとも限りません。「これこれの病気なら、どこどこの先生。癌ならどこそこの大学病院。」など、内部事情を一番知っているのは、実は我々獣医師なのです。また、飼い主の方が思っているほど難しい病気でなく、一般の開業医でも普通に治療を行う病気であったり、手術であったり、または、検査は大きな病院で行って(CT検査やMR検査など)、診断・治療は個々の動物病院で行う場合も少なくありません。

 どうぞ飼い主の方は、罹りつけの獣医師を信用して下さい。けどその前に、我々獣医師が飼い主様に信頼していただけるような人格(?)にならなくてはいけないのですけどね(-_-メ)。
 なかなか人格形成は難しいですが、今私が出来ることは、最新医療の知識を蓄えるため、日々、勉強です。また、セミナーに出席する度に、新たな治療法、検査法を学べるため、できるだけセミナーも出席したいので、臨時休診にさせていただく場合があるかもしれません。
 せっかくこの良き?時代を生きているので、動物さんにも最善の治療を行い、家族みんなで仲良く長生きしましょう(^-^)(^-^)。少しでもそのお手伝いができれば私は幸せです☆(^-^)☆。

P.S 
今年もおかげさまで、うちのメルモがお誕生日を迎えることができました。
癌の放射線治療をはじめてから2年。メルモは頑張ってくれています。
気にしていただいている方々、本当にありがとうございます。
メルモはまだまだ頑張ります。『まだおいしい物をいっぱい食べたいからね(^^♪』

投稿者: マリア動物病院

2009.07.01更新

 皆さん、ご自分の健康診断を受けられていますか?

 お勤めの方は、会社で年齢によって簡単な検査から細かい検査まで、オプションで検査を受けることができたり、そうでない方も市からある年齢になると簡単な検査の補助が出たりする ため、検査の機会があったり、又お若い方は全くなかったりするかもしれません。
 何を隠そう、私は全く検査を行っていません。けれど、悲しいかな((+_+)??)市から補助が出る年になってきたので、もうそろそろ検査してみようかしらと思っています。

 人間ドッグを受けられたことがある方や、受けようかなとお手元に資料がある方は、目を通しながら読んで頂くとわかりやすいのですが、だいたいミニ健診として、問診・身体計測・血圧・視力・聴力・尿検査・糞便検査・血液検査(生化学・一般)・心電図・胸部レントゲンなどの項目が入り、ここからオプションとして・・・まぁ(+o+)あるわ!あるわ!。 いろんな検査項目があります。

 どこまでの検査を、どのくらいの間隔で行っているかは、年齢や体調などによって違うと思います。

 では、おうちの動物さんはどうされていますか?(ワンちゃん、猫さんに的を絞らせていただきます。)

  「うちの子は定期的に検査をしているわ(*^。^*)」という方はどのくらいいらっしゃるでしょう。
定期的と言う所があやふやですが、人間の1年で動物さんたちはどのくらい年をとるのかというと、ほぼ4年です。(※年齢換算表参照)

 年1回検査ということは、人間では4年に1度の検査に当たります。

 うちに来ていただいている動物さんたちは、約6割の子が年1回は定期血液検査を行っており、そのうちのほぼ8割がフィラリア検査の採血のついでに行い、猫さんは秋季腎臓キャンペーンで行っています。飼い主さんたちの意識の高さに、感謝(^O^) 感激(^<^)ですが、欲を言えば8歳以上(人での50歳以上)の子たちは、年2回(人での2年に1度)は検査を受けていただきたいです。

 では、検査と一言で言っても、どんな検査をされていますか?

 先ほどの人間ドッグのような検査(色々ありすぎますが)をすべてされていますか?
 ここからが難しいところなのですが・・・・。
 動物さんたちは大事な家族です。では、できるだけの検査をするべきでしょうか?
 ここで、人間との違いが出てきます。と、いうのは、人間と違って動物さんたちはじっとしていることができません。超音波検査では長時間じっとする必要があります。
 肝臓などを見るためには、ちょっと腹部を圧迫することもあり、場合によっては痛みを感じるかもしれません。採血ひとつでも、体重比で相当量血液を取らなくては多くのオプションの検査はできません。CT検査、内視鏡検査などでは、麻酔までかけなくてないけません。
 ですので、動物さんの性格、年齢、状態を考慮し、その子にあった検査を行うと良いです。

   理想モデルとして、7,8歳以下の子は年1回の血液検査(一般検査、生化学検査)、それ以上では血液検査に内分泌検査をオプションで入れて年2回、さらに心電図など循環器もチェックできるような検査や、腹腔臓器の確認もしていけると安心です。
ちなみにうちのメルモは癌なので(Drりえのお話 No.3 うちの子が癌になりました 参照)、3カ月に1度、血液検査のみならずCT検査も行っています。あとの子たちは元気なため、若者たち(7歳以下)は1年に1回の血液検査、長老たちは3カ月に一度の血液検査を、状態によって心電図、超音波、レントゲン検査などを行っています。
  では、「こんなに元気なのに、検査なんて必要なの〜(-.-)?」とお考えの方々!。
そうですね(+_+)。実際必要かどうかなんてわかりません。私たちも健診をするときに、何かあるかどうかわからないから検査をしますよね。結果、何も悪いところがなかったら、「良かった」と思うのか、「検査代がもったいなかった」と思うのか・・・。
さらに動物さんはお話ができません。
 常々、外来診察でかなり進行してしまっている病状でも、飼い主さんは「これでも昨日までご飯を食べていたんです。」という場合があります。大好きな飼い主さんの前では頑張ってしまい、元気に見せようとしたり、猫さんは調子の悪さを隠そうとする習性もあるのです。
また、犬種、猫種別の特異性や、個体差があるため(人でもしかり)、調子が悪くなった時点で検査を行っても、はたしてその値が(明らかな異常がない場合)病状と関係する値なのか?、元々の値なのか?、はたまたいつからその値なのか?、などが全くわかりません。


 例えば、1歳の明らかに元気な頃から血液検査をしっかりと行っていて、その頃から赤血球数が少なめで、2歳、3歳とずっと少なめな場合、その子は赤血球数が少ない子だということがわかっているため、いざ調子が悪く血液検査をした場合でも、赤血球数が少ないことは無視し治療が出来ます。また、4月にフィラリア検査と同時に血液検査をしている場合で、その時に全く問題がなく、6月頃調子を壊して検査をしてみたら肝酵素が高かった、となると、4月以降6月までに何かがあったということも分かり、治療に非常に役に立ちます。
 そんなこんなで、小さい頃から定期的に検査をするということは、非常に有意義なことなのです。

 お金もかかることなので、私たちは日々、必要以上にお勧めすることはありません。
  「先生からそんなこと勧められたこともない(;一_一)」とおしかりを受けるかもしれませんが、ぜひ今回のDrりえを読まれた飼い主さんで、動物さんの定期健診をされていない方、検査をしてみてください。
 大事な動物さんが1日でも元気で、長生きできるように、お手伝いができればと願っています(*^^)v



 検査とは話がそれますが、動物さんは生後3カ月ぐらいで人間でいう5歳ほどになります。ということはペットショップやブリーダーさんから新しいおうちに来る頃は、人での 「ピッカピッカの1年生(*^^)v」の頃に当たります。それさえ知っていれば、3、4ヶ月の ワンちゃんに赤ちゃん用の粉ミルクなんて与えないですよね〜(-_-メ)。


 

投稿者: マリア動物病院

2009.03.01更新

  なんとなく春めいてきました。花粉症の方々はマスクが必須な季節となってきましたね。     
                 
 私は・・・というと、原始的な体質のためか、ありがたいことに花粉症などのアレルギーは全く ありません。が、最近外来に来られた方は 『あれ?先生ひどい鼻声で、なんか鼻ぐちゃぐちゃしてたじゃん』 と、思われると思います。                      
 風邪です・・・(*_*)                      
 実はこう見えて(見てくれ、病気なんてしそうもないでしょ(^^♪。)免疫力がとても弱く,また欲張りなので(?)、感染性の風邪は必ずといっていいほど罹ります。そして扁桃腺肥大 のため、熱がドッカーンと出て、喉が痛くなり声がガラガラになるため、皆様に聞き苦しい声を お聞かせしていることと申し訳なく思っています。                      
                       
 では、この「風邪」とは一体どのような症状を言うのでしょうか?     
                 
 フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」によると、「医学的に風邪とは単一の疾患で はなく、かぜ症候群とされる。急性鼻咽頭炎(普通感冒)から急性侯頭炎、咽頭結膜熱、インフルエンザ(流行性感冒)、マイコプラズマ肺炎等までの総称である。ただし、多くの場合単に風邪と言えば普通感冒を指し、それ以外を風邪と呼ぶ事は少ない。」とあります。では、普通感冒とは?・・・「かぜ症候群と呼ばれるウイルス・細菌等の感染病の代表のひとつである」                      
 ややこしいですが、要は細菌等に感染して、鼻や喉が痛くなる病気のこと、みたいです。では 胃腸風邪や勝手に一人でひく(寒かったりしてひく)風邪(※)などは、なんなのでしょうね(*_*;                      
                       
 話は反れていますが、では動物さんは風邪をひくのでしょうか?動物さんといっても、ライオンさんやキリンさんなどのことはわかりませんので、犬猫さんのみの話をさせて頂きます。                      
                       
 人間でいうインフルエンザを風邪というのであれば、犬猫さんも風邪をひきます。皆さん、犬猫さんに混合ワクチンを接種していますよね(^_-)-☆、生後2ヶ月過ぎごろに、2~3回接種し、(もしくはペットショップで接種)その後1年に1回接種している(はずの)注射です。今、 お手元にワクチンの説明文があればわかりやすいのですが、ワンちゃんなら5~9種の病気、猫さんなら3~6種の病気の予防ができるのですが、その中でいわゆる人間でいう"風邪"と 似た症状になる病気があります。                      
                       
 ワンちゃんでいうと、ジステンパーの初期症状は高熱、くしゃみ、咳き込み、鼻水だらりですし、アデノウィルス2型感染症も同様に熱が出て、くしゃみ、鼻水、咳が続き、喉が痛~くなります。                      
 犬パラインフルエンザは名前の通り人間のインフルエンザと全く同じ症状になります。そしてそれらのウィルスと細菌との混合感染、二次感染などによって"ケンネルコッフ=犬の咳"と 呼ばれる、完治に時間がかかる、命の危険もある怖い病気を引き起こすこともあります。 
                     
 人間だって、たかが風邪から肺炎を起こしてしまって亡くなってしまう方もいらっしゃるし (中学生の頃、風邪による肺炎で同級生が亡くなりました。)、風邪のウィルスが脳に入り込んで 髄膜炎をおこしてしまう方だっていらっしゃる(大学の後輩が幼い頃罹ったそうです。)から、人間の風邪の方がワンちゃんより軽いとは言えないけれど、相対的に見て、ワンちゃんの方が 症状は重く、治るにも時間がかかります。                      
                                                                                                       
  ネコさんも同様にカリシウィルス感染症、ヘルペスウィルスによるウイルス性鼻気管炎などは、くしゃみや鼻水、扁桃炎などで"THE 風邪"のような状態になります。そして、弱っているこは 治るまで何ヶ月もかかったり、慢性感染になってしまったり、命を落としてしまったりします。                      
                       
 でも、猫さんはあまり見かけないけど、たしかにワンちゃんにはいわゆる人間でいう(前述※) "勝手に一人でひく風邪"があるような気がします。うちのメイ(黒ラブの知能障害犬、享年7歳) は幼い頃から体が弱く、ちょっとでも寒い思いをさせるとお熱が出て、「ク、ク、クショ~ン(>_<)」  と鼻水を超飛ばしてくしゃみを連発していましたし(早めのパブロンならぬ、早めに抗生を 使うと治りも早かったのですが、ちょっと治療が遅れると点滴が必要でした。)、メルモも 先日の定期CT検査の後、お熱が出て、食欲がなくなり、下痢が続きました。いわゆる"胃腸 風邪"ですね(;_:)。おそらくCT検査の際に、寒い所で体が冷え、体調を崩してしまったのだと思っています。理屈では、そのような病気は動物さんにはないのですけどね(^_-)-☆                      
                       
 理屈はどうであれ、動物さんだって私たちと同じ生き物なんですから、同じ病気はあるはずです。うちのメルモなんてわがまま病ですし、茶々(ササ)なんて、パニクリ症候群(私も罹っている病気ですが、何か事が起こると慌ててしまい、はちゃめちゃになり、さらに事が悪化して しまう状態になる病気(?)。慌てず落ち着いて対処すればよいのですが・・・)で、おしりに ウンチがつくとどうして良いかわからなくなり、部屋中を走り回り、あちこちぶつけまくり、最終的にはウンチは取れずに、体中怪我だらけになっています。・・・お馬鹿病とも・・・。                      
                       
 人間も動物さんも病気をすると健康の幸せを痛感しますが、元気な時には 「健康であることはすばらしいヽ(^o^)丿」 ということを忘れがちです。私なんて、劇症肝炎で命をおとしかけたことまであるのに、そんなことすっかり忘れ、健康なのが当然だと思ってしまいます。    
                  
 うちはメルモにカウントダウンがかかっていますので、メルモが毎日元気でいてくれることが何よりの幸せだと思っていますが、たまに『あ~宝くじ当たったら、幸せになれるのに~』 などと考えてしまうこともあります。                      
 駄目ですね(^_-)-☆。                      
 健康一番、お金は二番、三、四がなくて五に愛ですかね(*^_^*)。                      

投稿者: マリア動物病院

2007.11.01更新

 不妊手術(去勢・避妊手術)は、子供を作れないようにするためだけの手術だと思われて いる方も多いと思います。しかし、手術を行う事によって「性ホルモンに起因する病気の予防」 や、「性的ストレス、衝動からの解放」などのメリットもあるのです。    
                 
 「自然のままで!」、「健康な体にメスを入れるなんて!」、などと考えられる方もいらっしゃると  思います。    
                 
 今一度考えて見てください。そもそも、私たちが動物さんたちの自由を束縛して「 飼う 」  という行為は自然な事でしょうか?まして、交配相手を勝手に選び、妊娠、出産させ、その子供たちをママの意思とは関係ない時期に引き離すという行為、又、発情期の女の子や 発情期という特別な時期のない男の子(発情中の女の子がいれば、いつでも発情体制になれる) の、本来の正常な生殖行動を 制限 する行為は、自然な事なのでしょうか?
                     
 私は、その 制限 を動物さんたちが ストレス と感じる事のないようにしてあげることが、 家族の一員として生活する動物さんたちに対する 愛情 と 責任 だと思います。(不妊手術をすると、生殖本能が衰えます。)                     
 「性ホルモンに起因する病気」には、女の子では子宮蓄膿症、子宮内膜症、卵巣嚢腫、 乳腺炎などの他、子宮・卵巣・乳腺の腫瘍、男の子では睾丸・副睾丸の炎症や腫瘍、 肛門周囲腺腫、前立腺の炎症や膿瘍や癌、会陰ヘルニアなどがあげられます。                     
 これらの病気で、内科的治療で治るものは少なく、外科的治療(手術)がメインになります。                     
 「健康な体にメスを入れるなんて!」と若く、元気な頃に手術をしない事によって、結局 年をとって、体力が衰え、病気になって、手術をしなければいけなくなる場合が多いのです。                     
 若く、健康な動物さんの手術と、年をとり、障害が出てきている動物さんの手術は、手術そのものはもちろん、その予後も全く異なりますし、異常の発見が早ければリスクを 負ってでも(前述のように)手術で完治する事もありますが、手遅れになる場合だってあります。       
              
 ただ、やはり不妊手術は病気を治す手術ではありませんので、よ~くよ~く考えられてから 決断をされるといいと思います。                     
 そしてやはり手術をしてあげようと思われた方、出来るだけ早い時期に行いましょう。                     
 最近のアメリカでは、6~16週令での早期不妊手術が主流になってきています。   
                  
 それはシェルター(動物保護施設)の動物たちを早期に手術し、里親に出すというのが 理由のひとつですが、やはり若い動物さんは回復が早く、精神的なショックも受けないというのが、主な理由です。                     
 日本では、まだそのような年齢では手術は行っていませんが、早くて4、5ヶ月、遅くとも 6ヶ月ぐらいでは行いたいものです。特に女の子は、発情が来る前に手術をする事によって 乳腺腫の予防効果がかなり高くなります。                     
 又、手術時期ですが、発情がきてしまった女の子ワンちゃんは、できれば生理の前後2ヶ月、女の子猫さんは、発情中は避けていただいた方がいいです。男の子はいつでもOKです。     
                
 最後に。 
                    
 私たちは常日頃不妊手術をする際に、「手術はこれから一生しなくていいように、健康でいてね!」という気持ちで手術を行っています。病院を開院してまだ5年なので、その願いどおり、手術はまだ不妊手術しかしていない元気な動物さんがほとんどですが、みんながみんな、そのような人生を送っていってくれればいいなと思っています。                     

投稿者: マリア動物病院

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