ホリスティック医療

2014.03.03更新

免疫ミルク『ペットアイジージー』新発売のご案内

『母乳にどんな働きがあるか、皆さんはご存知ですか?』



お母さんのおなかから無防備のまま生まれた赤ちゃん。
赤ちゃんは生まれてから半年程(人間)は感染症にかかりにくいと言われています。
それは出産直後の母乳(初乳)には、栄養成分のほかにIgAやIgGなどの抗体成分やラクトフェリンやリゾチームなどの生理活性物質が含まれていて、赤ちゃんを病原菌から守ることができるようになっているのです。

人用『免疫ミルク』は、そんな母乳の働きに着目したアメリカのスターリ研究所が長年にわたり研究を進め、乳のみにより、母牛の免疫力を伝達するという特質を活かし、牛乳をもとに、できる限り母乳を再現させたミルクとして、開発されました。


免疫ミルクには、カルシウム、タンパク質などのほかラクトフェリンやIgG抗体が含有されています。
免疫ミルクの効果は、このラクトフェリンの持っている免疫機能を高めることで知られていますが、IgG抗体は細菌侵入を防止する力を持っています。
身体を細菌から守ってくれるものは、皮膚や粘膜、マクロファージやリンパ細胞などです。特に食物と一緒に入ってくる細菌が腸壁から侵入しないようにするため、腸壁免疫力を高めることが重要だといわれています。
IgG抗体は、体内に侵入する悪玉菌と結合し、体外に排出してくれる効果を持っているため、腸内環境が改善され、便秘が解消されるといった効果もあります。
最近、高齢者の生体防御機能を高め、慢性関節リウマチの症状改善に効果があるといわれています。
アレルギーも免疫力の異常により引き起こされるものです。
アレルギー抗原が体内に侵入すると、タンパク質と結合します。それを異物と間違って判断してしまい、アレルギー抗原に対する抗体(IgE)を過剰に生産し、防衛する際に起こる反応がアレルギー反応です。

免疫ミルクの成分には免疫力を調整する作用もあるので、過剰化した免疫を正常化し、アレルギー症状を緩和します。さらにコレステロール値を下げたり(悪玉コレステロールのみ低下)、血圧を正常化する効果も報告されています。免疫ミルクに含有される抗体は26種類で、大腸菌や食中毒や敗血症を引き起こすブドウ球菌、サルモネラ菌などのほかに膀胱炎や肺炎、腎盂炎を起こす菌などが抗原として接種され、免疫ミルクのなかで抗体となって効果を発揮します。

そして、このたび、動物専用の免疫ミルクが開発されました。
獣医師 宮野のり子先生、橋本雄一郎先生監修)
人同様、皮膚病、下痢や便秘(消化機能)、仔犬の発育改善、老齢性疾患一般、関節の改善などに効果が認められています。(例:食欲が増えた、元気になった、発育・成長が良い、毛艶が良い、便通が改善、便秘が改善、便の匂いが減った、口腔内の匂いが減った、かゆみが改善など)

また、何よりも嗜好性抜群。食べ終わってもお皿をぺろぺろするぐらい、喜びます。
ぜひ、一度お試しください。(乳製品に対するアレルギーを持っている動物さんには使えません)

詳しくはhttp://www.s-milk.com/shop/contents?contents_id=258951

投稿者: マリア動物病院

2014.01.21更新

 前回のDr理恵(癌と闘おうシリーズ1・乳酸菌)の重複となりますので、しっかり理解された方はくどいな~と思われるかもしれませんが、しばし我慢してください"(-""-)"。
 また、今回のお話はそのリンパ球をどのような治療に使っていくかのお話なので、理解していただけると嬉しいです。 

 前回、ガンの始まりは正常細胞の変異で、体の中の異常細胞処理システムが正常に働いてくれれば異常細胞を見つけて排除してくれ、癌を抑えることができるという話をしました。そしてそのシステムで重要な役割をするのが白血球で、リンパ球はその白血球の一つですという説明をしました。

 リンパ球は免疫機能を持ち、自身が出す抗体(免疫グロブリン)などを使ってあらゆる異物に対して攻撃をします。同じリンパ球でも役割・機能が異なるナチュラルキラー(NK)細胞、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)と3種類あります。ある種のT細胞はヘルパーT細胞として機能し、体液性免疫や抗体産生に携わっています。ガンと闘う「キラー細胞」には、主に「細胞傷害性Tリンパ球(CTL)」と「NK細胞」があります。キラー細胞は、普段はウイルス感染細胞や傷ついた細胞を殺し、クリーンアップする役割を担っていますが、このCTLとNKでは役割分担が異なります。
 これらのリンパ球の力を利用して、ガン細胞をやっつけていこうとする治療が免疫細胞療法といい、様々な方法があり、それぞれに長所・短所があります。

 動物病院での免疫療法では主に活性化リンパ球(CAT)療法樹状細胞+CAT療法が行われています。

 CAT療法は動物さんから採血し、血液からリンパ球を回収し、特別な方法でリンパ球の活性化・増殖を行い、再度動物さんの体内(血液)に戻す方法で、後者はそれに加え、ガン細胞の情報を与え、ガンを特異的に攻撃させるための目印を持つ細胞とともに体内へ戻す方法です。
 専用の装置・器具・技術が必要なため、どこの動物病院でもできる治療ではありません(当院は今後導入予定)し、1回治療して癌が消えるなどという魔法でもありませんので、何度か繰り返し治療が必要となります。(通常、2週ごとの治療を6回行うことを1クールとし、その後は臨機応変に決めていきます。)

 治療効果としては、(進行ガンの例として乳腺癌についてのデータ)QOLの向上に関しては『効いた』が4割程度、『長期不変』(進行ガンが不変ということは悪くなっていないということなので効いていると考える)を加えると7割弱に効果が認められています。

 また、今現在効果が認められているガンの種類は限られていますが、今後研究が進み、もっと様々なガンに効果が発見される可能性も大ですし、今でもガンのみならず、慢性中耳炎、アトピー性皮膚炎にも効果が認められているので、ガンに限らず様々な病気に効果が期待される治療だと思っています。

 そこそこの血液を採血し、それを再び血管から体内に戻すことを繰り返しする治療のため、個体によっては物理的に不可能な場合もありますし、時間的、金銭的、動物さんの精神的にも難しい問題も数多くあると思いますが、選択肢の一つとして、飼い主様、特に今現在動物さんと一緒にガンと闘っている飼い主様には理解してもらって害はない話だと思います。
 
 
 

 人間だって、動物さんだって、いつかは亡くなってしまいます。でもその生きている間は、ガンやほかの病気で闘病中でも、できる限り元気に、おいしくご飯が食べたい(食べさせてあげたい)し、その時間が治療しないよりも、ほんの少しでも伸びてくれるといいなと思いますよね(^_-)-☆。
 免疫細胞療法はそんな治療ではないかと私は思っています。自分の体において、こんなに(どんなに?)治療嫌いな私でも、この療法ならしてもいいなと感じているぐらいですから・・・(#^.^#)  
 前回のDr理恵(癌と闘おうシリーズ1・乳酸菌)の重複となりますので、しっかり理解された方はくどいな~と思われるかもしれませんが、しばし我慢してください"(-""-)"。

 また、今回のお話はそのリンパ球をどのような治療に使っていくかのお話なので、理解していただけると嬉しいです。 

 前回、ガンの始まりは正常細胞の変異で、体の中の異常細胞処理システムが正常に働いてくれれば異常細胞を見つけて排除してくれ、癌を抑えることができるという話をしました。そしてそのシステムで重要な役割をするのが白血球で、リンパ球はその白血球の一つですという説明をしました。

 リンパ球は免疫機能を持ち、自身が出す抗体(免疫グロブリン)などを使ってあらゆる異物に対して攻撃をします。同じリンパ球でも役割・機能が異なるナチュラルキラー(NK)細胞、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)と3種類あります。ある種のT細胞はヘルパーT細胞として機能し、体液性免疫や抗体産生に携わっています。ガンと闘う「キラー細胞」には、主に「細胞傷害性Tリンパ球(CTL)」と「NK細胞」があります。キラー細胞は、普段はウイルス感染細胞や傷ついた細胞を殺し、クリーンアップする役割を担っていますが、このCTLとNKでは役割分担が異なります。
 
 

 これらのリンパ球の力を利用して、ガン細胞をやっつけていこうとする治療が免疫細胞療法といい、様々な方法があり、それぞれに長所・短所があります。

 動物病院での免疫療法では主に活性化リンパ球(CAT)療法樹状細胞+CAT療法が行われています。
 

 CAT療法は動物さんから採血し、血液からリンパ球を回収し、特別な方法でリンパ球の活性化・増殖を行い、再度動物さんの体内(血液)に戻す方法で、後者はそれに加え、ガン細胞の情報を与え、ガンを特異的に攻撃させるための目印を持つ細胞とともに体内へ戻す方法です。

 専用の装置・器具・技術が必要なため、どこの動物病院でもできる治療ではありません(当院は今後導入予定)し、1回治療して癌が消えるなどという魔法でもありませんので、何度か繰り返し治療が必要となります。(通常、2週ごとの治療を6回行うことを1クールとし、その後は臨機応変に決めていきます。)

 治療効果としては、(進行ガンの例として乳腺癌についてのデータ)QOLの向上に関しては『効いた』が4割程度、『長期不変』(進行ガンが不変ということは悪くなっていないということなので効いていると考える)を加えると7割弱に効果が認められています。

 また、今現在効果が認められているガンの種類は限られていますが、今後研究が進み、もっと様々なガンに効果が発見される可能性も大ですし、今でもガンのみならず、慢性中耳炎、アトピー性皮膚炎にも効果が認められているので、ガンに限らず様々な病気に効果が期待される治療だと思っています。

 そこそこの血液を採血し、それを再び血管から体内に戻すことを繰り返しする治療のため、個体によっては物理的に不可能な場合もありますし、時間的、金銭的、動物さんの精神的にも難しい問題も数多くあると思いますが、選択肢の一つとして、飼い主様、特に今現在動物さんと一緒にガンと闘っている飼い主様には理解してもらって害はない話だと思います。
 
 
 

 人間だって、動物さんだって、いつかは亡くなってしまいます。でもその生きている間は、ガンやほかの病気で闘病中でも、できる限り元気に、おいしくご飯が食べたい(食べさせてあげたい)し、その時間が治療しないよりも、ほんの少しでも伸びてくれるといいなと思いますよね(^_-)-☆。免疫細胞療法はそんな治療ではないかと私は思っています。自分の体において、こんなに(どんなに?)治療嫌いな私でも、この療法ならしてもいいなと感じているぐらいですから・・・(#^.^#)
 


 

投稿者: マリア動物病院

2013.10.29更新

オーソモレキュラー療法とは・・・。

栄養素=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療法。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
薬は対処療法、栄養は根治治療です。


オーソモレキュラー療法のがん治療へのアプローチ

 オーソモレキュラー療法のがん治療では、良質なタンパク質などの栄養素を充分量投与し、適切な栄養評価と高濃度ビタミンC点滴等を併せて行います。

 がんは慢性炎症性疾患で、イコールタンパク質消耗性疾患です。

 がんは食事中のタンパクをとるのではなく、体内のタンパク質(体の筋肉を分解して血中にタンパク質を供給します)をとるのです。よって炎症が強いほど(=がんが悪いほど)体内のタンパク質を消耗します。タンパク質の約67%を占めるアルブミンは肝細胞で作られ血液中に存在し、体液濃度の調節などを行っています。そして赤血球の中のヘモグロビンの材料となる栄養素ですので、タンパクが低下すると、アルブミンも低下し、結果貧血を引き起こし、体が低酸素状態になります。低酸素状態では新生血管が増え、がんの増殖を手伝ってしまいます。

 よって、がん治療のオーソモレキュラーとしては、アルブミン値を低下させないことが基本です。そのためには、食事から十分な動物性たんぱく質をとる(腸管からの吸収が悪いと意味がないため、乳酸菌※が重要)ことが重要です。しかし食事から摂取するたんぱく質だけでは追いつかないため、タンパク質を低分子化した製剤:プロテイン、アミノ酸製剤、グルタミン、BCAA※1等を補充します。

 また、カロリーの不足があると、せっかく摂取したたんぱく質がカロリー源として使用されてしまうため、経口でしっかりとカロリーを取ることも重要です。そのために、なるべく高脂肪の食事が必要です。
 ほか、がんは正常細胞の6倍以上の糖をエネルギーにします。そのため、糖はなるべく控えます。

                                                                                                      

 まとめると、がんと闘う基本食事は、高タンパク、高脂肪、低糖質。サプリメントとしてはタンパク質の補充として、プロテイン・アミノ酸・BCAA※1等、貧血改善のためのヘム鉄・亜鉛・銅等、その他、乳酸菌、核酸、ω3等の脂肪酸や抗酸化物質としてのセレニウム※2、ビタミンD等を含んだ総合ビタミン剤、免疫賦活剤などをしっかりと摂取します。


※1 BCAA=分岐鎖アミノ酸:筋肉で代謝されるアミノ酸です。アミノ酸には、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)と芳香族アミノ酸(チロシン、フェニルアラニン)があります。肝疾患になると肝臓で代謝される芳香族アミノ酸(AAA)が代謝されずに血中濃度が高くなります。逆に肝臓でほとんど代謝を受けない分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、アンモニア代謝などに利用されるため、血中濃度が低下します。このBCAA/AAAの比率が低下することで、肝臓の蛋白合成能が低下したり、肝性脳症が誘発されたりします。また、血清BCAA濃度上昇により、脳血管関門を通過する芳香族アミノ酸の量が競合的に減少し、肝性脳症の防止にもなります。また、BCAAの1つであるロイシンには肝臓でのタンパク合成を促進する効果もあります。


※2 セレニウム:強力な抗酸化作用があり、がんの発生や転移を抑えると考えられています。人では肺がん、大腸がんと前立腺がんには、特に有効との報告があります。
 チェルノブイリでは、甲状腺の異常予防のためにセレンが使用され、効果を発揮したとされています。また、活性酸素を除去します。ビタミンEは、活性酸素が出来る前段階で、それを抑制しますが、セレニウムの場合は、既に出来てしまった余分な活性酸素を直接分解します。その為に、ビタミンEや亜鉛などと同時に摂取すると、抑制と分解が同時に行われるので、より効果的です。さらにデトックス(解毒)効果もあり、水俣病の原因となった有害物質の水銀を、無毒で安定した化合物に変化させるなど、有害ミネラルなどに対して、デトックス(解毒)の効果があります。



 

投稿者: マリア動物病院

2013.10.26更新

『癌の治療は?』

人間と同じです。
癌三大療法といわれている、外科療法(手術)、放射線療法、化学療法(抗がん剤)、その他第四の治療といわれている免疫療法などがあります。

☆免疫療法

生体が本来持っている免疫細胞(自然治癒力)を高め、病気を治療するという方法です。癌免疫療法とは自然免疫や獲得免疫を利用することで、癌の増殖を抑えたり、転移、再発を抑制する治療法です。上記の癌三大治療は効果もありますが副作用も強く、何よりも自然治癒力や免疫力はかなり低下します。よって、免疫療法と三大治療を組み合わせる治療法が有効です。

免疫療法には様々な種類があります。

1. 抗癌作用を発揮する治療的免疫療法

  1-1.免疫細胞療法
  1-2.サイトカイン療法
  1-3.癌ワクチン療法
  他、高濃度ビタミンC点滴療法など

2. 癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法

  2-1.免疫賦活療法(ある種のサプリメント含む)
  2-2.健康食品療法(腸管免疫、核酸含む)
  他、オゾン療法、自律神経療法(鍼灸、マッサージ、温泉、マイクロバブル等)、心理療法等

(追伸.ピンク文字:現在当院で行っている免疫療法。青文字:今後導入予定の療法

投稿者: マリア動物病院

2013.10.25更新

免疫療法には様々な種類があります。

1. 抗癌作用を発揮する治療的免疫療法 

 1-1.免疫細胞療法
 1-2.サイトカイン療法
 1-3.癌ワクチン療法
 他、高濃度ビタミンC点滴療法など


1.抗癌作用を発揮する治療的免疫療法

免疫は大きく「自然免疫」と「獲得免疫」に分けられます。

病原体が体内に侵入したときにまず起こるのが「自然免疫」です。侵入したことを体に伝えるために、細胞は目印を表面に出します。病原体は、例えば細菌なら細菌に共通した目印を持っています。すると、周囲で見回りを行っている免疫細胞が目印をキャッチして、すぐにその場所に集まり、細胞ごと食べて破壊してしまうのです。この役割をする免疫細胞が、白血球の中の好中球・マクロファージと、ナチュラル・キラー(natural killer; NK)細胞という、文字どおり生まれつきの殺し屋で全身をパトロールしながら、がん細胞やウイルス感染細胞などを見つけ次第攻撃するリンパ球などです。また、敵の情報を獲得免疫に伝える役目を持つ樹状細胞もあります。

それに対し、「獲得免疫」は上記の樹状細胞から、特定の敵の情報を受け取り、その敵のみを攻撃する免疫です。ここで働く細胞はリンパ球(ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞)が中心となります。ヘルパーT細胞は司令塔の役割を果たし、他の細胞に攻撃命令を出し、侵入した病原体を破壊します。また、ヘルパーT細胞はB細胞に抗体をつくるように指令を出します。抗体は溶けて流れている異物分子でも攻撃できます。キラーT細胞は、感染した細胞を見つけ出して殺す事ができます。このように、過去に1度、体内で戦ったことのある病原体や物質(ウィルスや細菌感染、時には癌細胞など)が再び体内に侵入してきた場合の体の抵抗力は飛躍的に高まります。

1-1.免疫細胞療法

免疫細胞療法とは、上記のように体内で働いている細胞を取り出して(採血)体外で培養し、再び体内に戻すことで、敵と戦う力をパワーアップする方法です。増やす細胞の種類や、戦い方の違いにより様々な療法があります。(後述:敵と戦う兵隊を送り込む活性化リンパ球療法や、司令塔を送り込むDC療法など)それぞれ単独でなく、併用もできます。

① 活性化リンパ球療法(CAT療法)
癌細胞に対し広く初期攻撃する治療法です。自分の血液を採取してリンパ球を1000倍に培養して点滴で体に戻すため、副作用の心配は極めて少ないです。

② DC(樹状細胞)療法
前述の樹状細胞に癌の情報を取り込ませ、癌を的確に攻撃させることを目的とした治療法です。

1-2.サイトカイン療法

サイトカインも生体にとって"有害・異常な状況"が起こると、それに反応して生体を守る物質です。このサイトカインを投与することで免疫力を強化させるのがサイトカイン療法です。
治療では「インターロイキン」と「インターフェロン」の2つがよく使われています。インターロイキンは白血球から分泌され、発見順に番号がつけられています。IL-2、12を癌サイトカイン療法で使用します。インターフェロンは、抗ウイルス作用、細胞増殖抑制作用、抗腫瘍作用、免疫調節作用、細胞分化誘導作用などの生物活性が知られ、医薬品としてα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、ω(オメガ)の4型があります。動物では、γ(インタードッグ)とω(インターキャット)という製剤があります。インタードッグは、抗腫瘍効果、抗ウィルス効果、免疫亢進作用などがあります。また、イヌのアトピー性皮膚炎の治療にも使われます。インターキャットは、機能的にはγとほぼ同じですが、特に抗ウィルス効果を期待して、ネコのウィルス感染症、慢性口内炎、イヌパルボウィルス感染症など、さらに癌の治療と幅広く使われます。

1-3.癌ワクチン療法

自分の癌組織を使って、癌細胞の刺激をさせるものと一緒に体の中に入れて、体の免疫反応を強くさせることで、癌細胞を持続的に攻撃しようとする療法です。

1-その他.高濃度ビタミンC点滴

高濃度ビタミンC点滴療法では、大量のビタミンCを点滴で血管内へ投与します。血液中のビタミンCが高濃度になると過酸化水素が発生し、この過酸化水素は正常な細胞には影響を与えずに、癌細胞だけにつよい障害を与えるため、癌細胞を自然死へ誘導できるのです。この作用は、あらゆる癌に効果が期待されます。

投稿者: マリア動物病院

2013.10.23更新

免疫療法には様々な種類があります。


1. 抗癌作用を発揮する治療的免疫療法 
2. 癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法


 1.免疫賦活療法(ある種のサプリメント含む)
 2-2.健康食品療法(腸管免疫、核酸含む)
 他、オゾン療法、自律神経療法(鍼灸、マッサージ、温泉等)、心理療法等


2.癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法 

2-1.免疫賦活療法

免疫賦活作用とは、動物が元々持っている免疫力、生体防御機能をアップさせることによって、病気を治そうというものです。
免疫賦活剤は免疫アジュバントともいわれ、免疫応答を強くしたり、抑制する活性をもっている物質です。動物では、製剤としてではなく、サプリメントとして使用することが多いです。
霊芝、アガリクス茸といった食用キノコは、古くから民間伝承的に免疫機能を増強する働きがあるとされ、がんやアレルギー、高齢といった生体の免疫機能が崩れた人に有用とされてきました。これらキノコの多くには、その有用成分としてβ-グルカンが含まれています。β-グルカンとは、キノコ、酵母、真菌等に含まれるグルコースが連なってできた高分子量の多糖体です。このβ-グルカンは、免疫を担当するマクロファージやリンパ球を刺激して免疫力を高めます。例えガンが体に残っていても免疫力を高めればガン細胞の増殖を抑えることができ、ガンの再発や転移の予防になります。

2-2.健康食品療法

プロポリス、サメ軟骨、オメガ3脂肪酸、プロポリス、キチン・キトサン、クロレラ、スピルナなど

① 乳酸菌 
Drりえのお話 No.34 2013.7月 『癌(病気)と戦おうシリーズ1・乳酸菌』参照

② 核酸
Drりえのお話 No.9 2008.5月 『核酸との出会い』参照

投稿者: マリア動物病院

2013.07.01更新


 『乳酸菌は良い』と言うことは、ほとんどの方が知っていることだと思いますが、どうして良いのか?と聞かれるとどうですか?

 『便秘や下痢を治してくれる』『腸の動きを良くする』・・・ふむふむ・・・そうですね。腸の動き(消化・吸収)がスムーズに行われないと、いくら口から栄養分を入れても活用されずに排泄されてしまいますよね。(栄養素を体が取り入れることが出来るような形に分解することを「消化」といい、消化器官から体へ取り込まれることを「吸収」と言います。)消化は腸内常在菌が体内の消化酵素と協力して行います。その常在菌には善玉菌(ビフィズス菌などの乳酸桿菌や球菌等)、悪玉菌(バクテロイデス、ユウバクテリウム、嫌気性連鎖球菌などの腐敗菌、病原性のあるウェルッシュ菌等)、日和見菌がいるのですが、悪玉菌が優位の環境では消化吸収はスムーズに行われません。
で、他の理由は・・・?
 

 今日はその乳酸菌について、病気・・・その中でも、大事なメルモの命を奪った『ガン』に関連づけてお話していきたいと思います。

 『ペットのがん、アトピー、難病は腸から治す!』

 この一文に目が釘付けになりました。というのも、20年近くこの仕事をしてきて、病気の動物さんを診たり、うちの動物達で感じたり、自分自身の体調から『健康の基本は腸である。』と感じていました。外来でも、私が『基本は腸ですからね』と言っているのを聞かれたこともあるかと思います。腸が丈夫な子は大丈夫(腸が弱い子がすべて弱いというわけではありませんが)。うちの18歳まで生きたあいちゃん(シェルティ)なんて、小さい頃から何を食べても下痢も嘔吐もしない、とても腸の丈夫な子でした。
 腸とガン(病気)の関係を科学的にはっきり理解したい(?_?)。そんな理由から、乳酸菌の勉強を始めました。

 まず、言葉の説明から。
 

 腸内フローラとは腸内常在菌の繁殖状態を意味します。その腸内フローラが良好(善玉菌優位)であれば、発育、栄養素合成、感染防御、免疫活性、ガン抑制、老化抑制、薬物・毒物代謝促進、生理活性向上など、健康状態を改善する方向に整い、逆に悪玉の勢力が高まると不健康・発病の方向に傾く事が研究されています。

 次に加齢と腸内フローラとの関係を見てみると(人間での話になりますが)、誕生からしばらくの間、善玉菌優位の状態ですが、その後悪玉菌が優位になってきます。とは言っても、離乳期以降、成年期の前期頃までは、ビフィズス菌などの善玉菌もまだまだ元気に繁殖してくれています。しかし成年期後半からは善玉菌数が激減するのです。それと反比例してウェルッシュ菌のように病原性のある悪玉菌が急増します。

 さらに老年期に入ると悪玉菌ばかりはびこるようになります。これらの事実から、腸内フローラに注目する限りでは、老化とは悪玉菌が増えることであり、善玉菌を優位に保ち続けることができれば、老化を遅らせることができるのです。また、老化とは外見が年寄りになることだけでなく、免疫力が低下することでもあります。

 年をとると病気になりやすくなるのは、免疫力が落ちるからなのです。こうした点に注目するならば、腸内フローラの状態をできる限り良好に保つことができれば、病気や免疫力の低下予防になるのです。ちなみに免疫とは『疫(はやり病=病原菌)を免ずる作用』イコール『感染病を免れる作用』ですが、感染症だけでなく、体を病にさせない力、病から回復させる力すべてを免疫と考えるべきです。ガンの発症の引き金を引くのも『免疫力の低下』です。

 
 

 ガンの始まりは正常細胞の変異です。正常な細胞が、発ガン物質の影響や突然変異などで変異し、変異した細胞が生き延び、細胞分裂を繰り返していくとガン組織へと成長するのです。一説によれば、私たちの体の中にはどんなに健康でも常に千単位のガン細胞が存在しているそうです。全身の細胞は60兆個もあるので、何千個ガン細胞があったとしても、そのまま増えずに細胞が死んでいってくれれば何の問題もありません。体の中にはそのような異常細胞を処理する免疫システムがあり、その免疫システムを統括している自律神経が働いています。それらが正常に働いていればたとえ異常な細胞が出現したとしても、修復・排除してくれるのです。
 

 その修復・排除に重要な役割を担っているのが血液中の細胞、白血球です。白血球は多くの種類に分化していますが、大きく分けると『リンパ球』『マクロファージ(単球)』『顆粒球』に分かれます。
 

 リンパ球は、ウィルスなどのような小さな異物とガン細胞を攻撃する主役ですが死んでいった細胞を片づけることはできません。これに対して、マクロファージと顆粒球は細菌や細胞の死骸や死にかけている細胞(ガン細胞含む)を片づけてくれます。要は、皮膚の表面の細胞が死んだら垢となって脱落していきますが、体内の垢を処理してくれるのです。その中でもマクロファージは処理した異物に対してサイトカインという物質を放出します(リンパ球もサイトカインを放出します、リンパ球の詳しい話は次項で((+_+)))。簡単に言うと、敵の情報分析をし、みんなに知らせ、臨戦態勢を整えさせるのです。よって、白血球が絶えず元気に働いていてくれればガンを抑えることができるのです。
 

 そこで前述の乳酸菌との関係ですが、乳酸菌(どの乳酸菌でも良いというわけではないですが)の中に白血球を活性化し、サイトカインの一部、腫瘍壊死因子を産生する強い力があることがわかりました。また、腸(小腸)には免疫システムのスイッチ(免疫の司令塔)があるのですが、そのスイッチをオンにすることもできるので、免疫力がさらに高まります。そして一番最初にお話ししたように、腸の動き(消化・吸収)がスムーズに行われてこそ初めて、栄養分やサプリメントが体内に吸収されるため、乳酸菌を摂取することによって、サプリメント等のさらなる効果が出てくるのです。

 
 

 難しいことを書き連ねてまいりましたが、ガンと闘うためにはまず体=腸内環境を整えることが必要なことはわかっていただけましたか?

 

 また、今回ガンに的を絞ったようなお話の仕方をしてしまいましたが、そうではなく、すべて病気に話を置き換えることができます。例えば動脈硬化に置き換えてみると、過剰な脂質の蓄積が要因とされる病気ですが、過剰な脂質を片づける過程に白血球が元気に働いてくれれば、有害な脂質の代謝が速やかに行われ、病気の予防になります。こんな感じで、すべての病気において乳酸菌は有効なのです。
                                                                                              

 また、ちょっと意外ですが・・・お野菜、果物の中には、今まで述べてきた乳酸菌がたくさん含まれているのです。免疫落ちてきてるな~と感じたら、キャベツ、お茄子、大根、バナナ、スイカ、パイナップルなどをせっせと食べてみてください。白血球クンがしっかりと働いて、元気にしてくれるはずです(*^_^*)
 
 ガンと闘おうシリーズ、第一弾として、乳酸菌についてお話ししました。

 

 次は リンパ球についてお話したいと思います。ちょっと難しい話になりますが、ついて来てくださいね(*^_^*)。

 

投稿者: マリア動物病院

2008.05.01更新

 昨年、うちのメルモが癌とわかり(No.3  『うちの子が癌になりました』参照)、泣き暮らして いた頃、主人が買ってきてくれた本『ペットがガンに負けないために』で 核酸 と出会いました。                      
 皆さんも 核酸 と言う言葉は聞いたことがあると思いますが、さてナンだっけ('_')?という 感じですよね。                      
 核酸の詳しい説明は後回しにさせていただいて、この本のちょうど真ん中あたりの一文に  私の目は釘付けになってしまいました。                      
                       
 『生まれたときから当院にかかっている子たちで現在ガンになっている子は1匹もいません。』                      
                       
 この本の著者は、宮野のり子先生、花田道子先生という開業獣医師さんで、生きる物には  栄養療法がいかに大切で効果的か、生活習慣・環境が生命力にどれほど影響を与えるか、などを一般の方にもわかりやすく教えてくれています。   
                   
 さっそくメルモの放射線治療の日にちを決定するのと同時に、栄養療法を始めました。                      
 メルモの飼い主としての藁をもつかみたい期待と、獣医師としての興味津々な状態からです。                      
 ただ、栄養療法といっても本に書かれていることを全部そっくりそのまま実践はできません。                      
 そこは獣医師として省く部分や、時間の制約などもありますので、核酸服用をメインに行って みることにしました。                      
                       
 後回しになっていた 核酸 の説明をさせていただきます。 (詳しい説明をしていくと 何10ページにもなってしまいますので簡単な説明をさせていただきます。)
                      
 核酸 にはDNAとRNAの2種類があり、細胞内の核内にあります。核内には核小体と染色体 が入っており、たんぱく質の一種にDNAが巻きついたものが染色体で、そのDNAから情報を 受け取りコピーしたり、核の外に情報を運んだり、たんぱく質合成を助けたりするのが核小体に存在するRNAの役割です。よって体を作り、維持するためのたんぱく質を作る情報が 記録されている遺伝子の元となっているものが核酸なのです。また、核酸は体内でも合成 出来ます。体内での合成方法は2通りあり、まず一つは食事から取り入れたアミノ酸や アンモニア、炭酸ガスなどを材料として肝臓で合成する『デノボ合成』、もう一つは食品中に  含まれている核酸やその分解物を利用して各細胞で行われる『サルベージ合成』です。                      
 前者は小さな分子にするまで、何度も分解工程を経る必要があり体に負担がかかるのに比べ、                      
 後者はすばやく分解され、すぐ体内に吸収され、各細胞を作る元となります。また、核酸は 体内に一定量貯蔵されます。サルベージ合成で作られる核酸が多ければ、デノボ合成で 作られる核酸は減り、又その逆も起こります。また、両者には利用のされ方に決定的な違いがあります。デノボ合成で作られた核酸は、正常細胞のDNA複製に利用される一方で、 ガン細胞のDNA複製にも利用されてしまいます。それに対してサルベージ合成で作られた 核酸は、ガンの栄養となることなく、正常細胞のみに利用されるのです。
                      
 まとめますと、核酸サプリメントを摂る理由は①効率よく体内で利用されるためと、 ②ガンの栄養にもなってしまうデノボ合成量を減らすためです。
                      
 では、核酸が体内に存在していると具体的にはどんなメリットがあるのか?                      
 それを全部書いていくと、これまた大変なことになってしまうので、一言ずつあげていきます。                      
 遺伝子の保護と細胞の正常化、がん細胞の兵糧攻め、免疫力の増強と副作用の軽減、抗酸化作用、腸内環境の整備、血行促進、アレルギーの予防、ダイエット効果、ボケ防止など・・・・。                      
                       
                       
 核酸を服用しはじめてからのうちの子達の様子ですが・・・メルモはとても元気になりました。  
                    
 と言うのも、メルモ以外は元々健康優良児ですので体調の変化はありません。メルモは No.3  『うちの子が癌になりました』でもお話しましたが、放射線療法中、何のトラブルもなく、また、副作用もこんなに出ない子は珍しいと言っていただきました。それが核酸のおかげか、メルモの力か、それはわかりませんが('_')・・・・。ただ、核酸を1年近く使ってみて、悪いものではないことだけは確実なので、うちの子たちには続けて行きたいと思っています。   
                   
 また注意ですが、市販されているサプリメント、核酸の中には、成分量の少ないものや内容 表示のないものなどの粗悪品も出回っています。サプリメントであれば何でも良いというわけでなく、厳選された原料から作られた、良質なもの物を選ぶ必要があります。ただ、私たちには どれが良いもので、どれが悪いものかわかりませんので、信用できるところから手に入れる べきだと思います。 
                     
 あとはお値段ですが、核酸代は私のスキンケア代よりもかかっています(+o+)。とくに メルモは他にもサプリメントを使っているので、あのちっちゃな体に恐ろしいほどのサプリメント代をかけています。高ければ良いというわけではありませが・・・。                      
 現在、核酸だけでなく、動物さん専用に様々なサプリメントが出ています。                      
 サプリメントだけでなく漢方薬だってあります。効能もいろいろです。 
                     
 悪いところがある動物さんは、そのようなお薬を使ってみる価値はありますし、元気な子はずっと元気でいれるように使ってみる価値があると思います。お薬との組み合わせや、費用、薬形などから使用が難しい場合もありますが、もし興味がおありでしたらご相談下さい。   
                   
 とにかく、私は大切なメルモを元気にしてくれている核酸に、感謝(^_^♪、感謝(^_^☆です。                      
 (ちなみに私自身はサプリメントやお薬を全く服用してませんので、人間での核酸の効果は わかりません。疲れて死にそうなときなど、飲むと良さげだな~(^^)!とは思いますが、至って  自分にはケチで、一度も核酸も飲んだことがありません。もし御自分で使われている方、効果を教えてください。)                      
                       

投稿者: マリア動物病院

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