Dr.りえのお話

2015.02.20更新

一昔前では考えられませんでしたが、今や『動物病院24時hospital』的なTV番組やニュースが週一ぐらいで放映される時代になりました。
それだけ動物さんが大事にされているという事なので、獣医師としても、動物好きな一個人としても、いい時代だな~と嬉しく思っています。
また、今では人間の夜間救急病院24hoursと同様、しっかりと対応してくれる夜間病院(夜間動物救急診療所:名古屋市獣医師会http://www.nagoyavet.jp/hospital_yakan.htmlなど)もあり、個人動物病院としてはとてもありがたく思っています。

というのも、一昔前までは私たちのような個人病院が夜間救急の対応をしなくてはその子を救えないという状況に陥ることも多々あり、私も夜中に奮闘することもありましたtyphoon

でも、どう考えても、スタッフもいない、検査もままならないような状況で、本当の救急であればあるほど、救命率は格段下がります。

たまに『先生にちょっと診てもらえれば安心だからweep・・・』とおっしゃる方もいらっしゃいますが、それは大・大・大間違い!獣医師たった一人で何でもできるわけではありません。確実な検査による確定診断と病状の判断、的確な治療、サブをしてくれるスタッフがいてこその救命です。(それは人間の病院でも同じことですが・・・。)
 

飼い主様の安心だけのためであれば、いくらだって夜起きて診察しますclock

でも、現実は違いますよ~。
本当に朝(通常診察)まで待てないほどの救急であれば、確実な治療をせねば救命できません。
獣医師一人では、できる事の限界がほんのちょっとそこまでです。
手術にしても、一人より二人、三人と人が増えればより確実、安全にできます。

ですから、私は時間外救急の場合、飼い主様から症状をよ~く聞き、今の状態が

 『本当の救急』か、
 『ちょっと心配だから私が診よう』か、
 『今でなくてもまず大丈夫』か

の判断をするようにしています。

そして、夜間動物救急なるものが存在している今、そのこにとってベストな判断をしているつもりですpaper

でも、TVで未だにたま~に、動物版赤ひげ先生shadowみたいな人が出てきますね。
くどいですが、夜間に誰も診る人がいない場合は、たかが一個人獣医師でも、獣医師でない方よりはましです。

先日、夜間救急でも他の24時間救急でも断られてしまったウサギさんの診察を早朝にしましたが、何時間かは延命でき、飼い主様にはありがとうと言って頂けましたcrying
でも、それでも、時間外でなければ!人手がもっとあれば!もっと何とかなったのではないか!と未だに悔やまれます。

そうなのですbearing
 

私は100%の力を出せない治療をすることが途轍もなく許せないのですthink

赤ひげ先生たちはそういう感情は持たない方なのか、それよりもなによりもおそらく自分が助けなくては!という自己犠牲的な気持ちが強い方なんだろうなと私は思います。

私はその真逆で自信のない治療はせず、私より格段治療技術が高い病院、先生を紹介します。
・・・そうだな~(*´ω`)、前にも書きましたが、自分にも人にも厳しい私はそもそもいろんなことにあまり自信がない。
普通の獣医さんができる治療、手術はできる自信はあるけれど、特別の人しかできないことは出来ない。


そんな中で、私が唯一自信のある事は、その子と飼い主様に対する気持ちheart02と決して諦めない気持ちheart02
最新の高度医療で、どうすることもできない所からが本領発揮です。
たまに私の方が飼い主さまより気持ちが先に行ってしまって、空回りしてしまったり悲しい思いをすることもあるのですけれど・・・。

投稿者: マリア動物病院

2015.01.18更新

2015年1月18日。
メルモの三回忌法要 を終えました。

メルモが亡くなり、初七日、ニ七、三七、四・・・、四十九日、百か日、月命日と少しでもあちらでメルモが気持ちよく過ごせるようにしてきた供養。
それもこれで一区切りつけ、後は命日だけの供養にしようと思っています。
メルモがいなくなったら生きていけないと思っていましたが、生きてしまっている私・・・。
こっちでの修業を終えたら真っ先にメルモに会いたいな

投稿者: マリア動物病院

2014.10.27更新

病院の増築工事houseが始まりました。

2002年に開院してから今年で12年。
今回で5度目の増築、ついに最終形(の予定)です。

当初、金銭的問題から(設計料までお金が回らない)設計の知識も何もない私が、設計の勉強も全くせず設計した病院ですが『何とかなるさ』的な感じで、あーしたいなwink、こーしたいなwink、をひとつずつ作り上げてきました。
こうしようという最終目標は全く持っていなかったわりにはいい感じにまとまるのではないか(できてみないとわからないけれど)と自負しております。

また私事ではございますが、四十路過ぎに授かった娘presentがこの11月に3歳になります。

それまでの40年、自分だけの為に好き放題生きてきた(旦那は当然ずーっとそっちのけです)私にとって、子育ては試練以外の何ものでもなく、この3年でこんなにも人間考え方が変わるのかと自分でも驚くほどの変化を遂げました。
と同時に、それまでの行動、言動を後悔することも多く、
『あのとき、どうしてあんなひどいことを言ってしまったのだろうdown』や
『相手の気持ちをくんであげればよかったdown』など、
それまでの人生、どれほど人に対する思いやりや自身の心の余裕がなかったのかを悔やむことが多々あります。

自分に厳しく、人にも厳しかった私が、子育てを通じて、世の中には道理に合わないことや、流れに流されていい場合もあることなど『だって仕方ないでしょnotes』ということがたくさんあり、それも認めて人と関わっていくんだという事を学ばせてもらいました。(もらっていますと現在進行形ですねapple

獣医師になり、臨床の仕事を選び20年、よく言う『がむしゃらにcoldsweats02』とか『突っ走ってきたdash』とかではなく、ただひたすら好きな事を日々してきた20年ですが、この3年でその感覚がなんとなく変化し(『自分が好きな事をしている』と言う感覚から『好きな事をさせてもらっている』という感覚に変化)、日々の何気ない診察も全く変わって(患者さんから見れば全く変わってないかもしれませんが)来ている今日この頃です。

日々出来上がってくる建物hospitalを前に、あと何年この好きな仕事を続けていけるかわかりませんが(あと20年はしていきたい願望はあるのですが・・・heart02)、これからも今まで通り、動物さんのため、飼い主様のため、ほんの少しでもお役に立てるように、日々勉強、努力をしていきたいと今更ながら決意を固めています。

まだしばらくの間、工事でご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたしますpaper





投稿者: マリア動物病院

2014.03.03更新

免疫ミルク『ペットアイジージー』新発売のご案内

『母乳にどんな働きがあるか、皆さんはご存知ですか?』



お母さんのおなかから無防備のまま生まれた赤ちゃん。
赤ちゃんは生まれてから半年程(人間)は感染症にかかりにくいと言われています。
それは出産直後の母乳(初乳)には、栄養成分のほかにIgAやIgGなどの抗体成分やラクトフェリンやリゾチームなどの生理活性物質が含まれていて、赤ちゃんを病原菌から守ることができるようになっているのです。

人用『免疫ミルク』は、そんな母乳の働きに着目したアメリカのスターリ研究所が長年にわたり研究を進め、乳のみにより、母牛の免疫力を伝達するという特質を活かし、牛乳をもとに、できる限り母乳を再現させたミルクとして、開発されました。


免疫ミルクには、カルシウム、タンパク質などのほかラクトフェリンやIgG抗体が含有されています。
免疫ミルクの効果は、このラクトフェリンの持っている免疫機能を高めることで知られていますが、IgG抗体は細菌侵入を防止する力を持っています。
身体を細菌から守ってくれるものは、皮膚や粘膜、マクロファージやリンパ細胞などです。特に食物と一緒に入ってくる細菌が腸壁から侵入しないようにするため、腸壁免疫力を高めることが重要だといわれています。
IgG抗体は、体内に侵入する悪玉菌と結合し、体外に排出してくれる効果を持っているため、腸内環境が改善され、便秘が解消されるといった効果もあります。
最近、高齢者の生体防御機能を高め、慢性関節リウマチの症状改善に効果があるといわれています。
アレルギーも免疫力の異常により引き起こされるものです。
アレルギー抗原が体内に侵入すると、タンパク質と結合します。それを異物と間違って判断してしまい、アレルギー抗原に対する抗体(IgE)を過剰に生産し、防衛する際に起こる反応がアレルギー反応です。

免疫ミルクの成分には免疫力を調整する作用もあるので、過剰化した免疫を正常化し、アレルギー症状を緩和します。さらにコレステロール値を下げたり(悪玉コレステロールのみ低下)、血圧を正常化する効果も報告されています。免疫ミルクに含有される抗体は26種類で、大腸菌や食中毒や敗血症を引き起こすブドウ球菌、サルモネラ菌などのほかに膀胱炎や肺炎、腎盂炎を起こす菌などが抗原として接種され、免疫ミルクのなかで抗体となって効果を発揮します。

そして、このたび、動物専用の免疫ミルクが開発されました。
獣医師 宮野のり子先生、橋本雄一郎先生監修)
人同様、皮膚病、下痢や便秘(消化機能)、仔犬の発育改善、老齢性疾患一般、関節の改善などに効果が認められています。(例:食欲が増えた、元気になった、発育・成長が良い、毛艶が良い、便通が改善、便秘が改善、便の匂いが減った、口腔内の匂いが減った、かゆみが改善など)

また、何よりも嗜好性抜群。食べ終わってもお皿をぺろぺろするぐらい、喜びます。
ぜひ、一度お試しください。(乳製品に対するアレルギーを持っている動物さんには使えません)

詳しくはhttp://www.s-milk.com/shop/contents?contents_id=258951

投稿者: マリア動物病院

2014.02.10更新

オゾンとは・・・・

 自然界のオゾンは高度10 - 50km付近とされるオゾン層で生成され、私たちを取り巻く空気にも微量ながら含まれています。オゾンは、酸素分子にもう一個余分の酸素原子が付いた不安定な構造をしていて、自然に分解して酸素に戻る(O3→O2+O)際に放出される酸素原子がとても強い酸化力を持っており、大気を自浄する働き(消臭・除菌)や有害な紫外線を吸収する働きがあります。
 オゾンには独特のにおいがあり、高原や日差しの強い海岸、森林などの空気に多く含まれていますが、過度に多いと有害でもあります。オゾンは大気を浄化した後時間と共に酸素にもどるため、極めて安全な物質です。

オゾン治療とは・・・・

 オゾン療法とは医療用のオゾンガスを用い、オゾンそのものの殺菌作用やオゾンと生体物質との反応生成物(オゾン誘導化学種)による作用を利用し、適度な酸化ストレス(※1)で生体内の抗酸化物質の量を増やし、体内の酸素化や免疫機能の向上、細胞の活性化などを期待する治療法です。主な効果に下記の作用があります。
 なお、オゾンは空気より多少重い気体です。この性質を知っていれば、オゾンの過度の吸入を防ぐことができます。
(重篤な副作用は起こりません)(禁忌:甲状腺機能亢進症 G6PD欠損症)

  ①血流改善、酸素供給量増加
  ②鎮痛消炎作用
  ③創傷治癒促進
  ④免疫細胞活性化作用
  ⑤抗がん作用         など


※1動物たち(人も)が抱える90%以上の病気は活性酸素(=酸化ストレス)によって引き起こされます(体内に取り込まれた酸素の2%がエネルギー発生の際に活性化して活性酸素になるといわれています)。
 さらに活性酸素は、化学薬品、食品添加物、紫外線、喫煙、ストレス、怒りなどの感情、乱れた食生活などでも発生するので、現代社会では体は日々活性酸素にさらされています。
 しかしこの活性酸素、元々は体に必要で外部から入り込んできた異物(微生物)を退治したり、細胞内での情報伝達や代謝の調節、免疫など、さまざまな重要な働きがあります。
 増加し過ぎ、体内の脂質と結びつき過酸化脂質(=酸化ストレス↑)となると体に悪影響を与えるため、この酸化ストレスと抗酸化作用のバランスが健康を守る鍵となります。

 
オゾン治療の効果

 オゾン療法は、(前述のように)様々な場合に効果がありますが、当院では腫瘍、腎不全、肝疾患などの難治性疾患、皮膚病、創傷、炎症、椎間板ヘルニア、加齢などによる体力・運動機能の改善・維持、QOLの改善、病中・術中・術後の疼痛緩和、アンチエイジング等で効果が出ています。

オゾン治療の方法

 オゾン療法には、さまざまな投与方法があります。
 当院で行う治療は主に次の7つです。

 ① 注 腸 法(肛門から直腸の中に注入)
 ② 自家(多家)血療法
  (採血した血液とオゾンガスを混和し、再び体内へ戻す)
    A.大量自家血療法 B.少量自家血療法 C.大量他家血療法
 ③ 皮下注射法(少量ずつ皮下に局所注射で注入)
 ④ 腹腔内投与法(腹腔に針を刺して注入)
 ⑤ オゾン化オイルの使用(直接塗布する)
 ⑥ オゾン水の使用(洗浄する)


1.注腸法
 直腸の中にオゾンガスを注入します(所要時間2~3分)。慢性疾患、腫瘍の補助療法や神経系疾患等で行います。外来診察で処置可能です。

2.自家(他家)血療法
 採血した血液を自分の血管内にもどす方法(A)、採血し皮下注射する方法(B)、輸血の際の療法(C)があります。採血や血管確保が必要となるので手間はかかりますが、一番有効です。
 とくに(A)は腫瘍の治療やすべての疾患の当初の療法として効果的です。(B)は非特異的免疫刺激療法と言って、アレルギーや免疫の活性化が期待できます。(B)は外来診察で処置可能です。

3.皮下注射法
 少量ずつ、皮下注射をします。疼痛の管理、関節や筋肉の疾患、椎間板ヘルニアなどで効果的です。外来診察で処置可能です。

4.腹腔内投与法
 お腹に細い針を刺して、ガスを腹腔内に注入します(所要時間5分)。注腸法と同様の効果があります。外来診察で処置可能です。

5.オゾン化オイルの使用
 潰瘍や外傷、皮膚に直接塗ります。創傷の治癒促進、抗炎症作用、酸素供給の改善等の効果があります。

6.オゾン水の使用
 皮膚、粘膜、創傷、口腔などを直接洗浄します。創傷の治癒促進、抗炎症作用、酸素供給の改善等の効果があります。
 高濃度:皮膚の殺菌、難治性外耳炎・中耳炎の処置などに使用
 低濃度:皮膚の除菌などに使用




  

投稿者: マリア動物病院

2014.01.21更新

 前回のDr理恵(癌と闘おうシリーズ1・乳酸菌)の重複となりますので、しっかり理解された方はくどいな~と思われるかもしれませんが、しばし我慢してください"(-""-)"。
 また、今回のお話はそのリンパ球をどのような治療に使っていくかのお話なので、理解していただけると嬉しいです。 

 前回、ガンの始まりは正常細胞の変異で、体の中の異常細胞処理システムが正常に働いてくれれば異常細胞を見つけて排除してくれ、癌を抑えることができるという話をしました。そしてそのシステムで重要な役割をするのが白血球で、リンパ球はその白血球の一つですという説明をしました。

 リンパ球は免疫機能を持ち、自身が出す抗体(免疫グロブリン)などを使ってあらゆる異物に対して攻撃をします。同じリンパ球でも役割・機能が異なるナチュラルキラー(NK)細胞、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)と3種類あります。ある種のT細胞はヘルパーT細胞として機能し、体液性免疫や抗体産生に携わっています。ガンと闘う「キラー細胞」には、主に「細胞傷害性Tリンパ球(CTL)」と「NK細胞」があります。キラー細胞は、普段はウイルス感染細胞や傷ついた細胞を殺し、クリーンアップする役割を担っていますが、このCTLとNKでは役割分担が異なります。
 これらのリンパ球の力を利用して、ガン細胞をやっつけていこうとする治療が免疫細胞療法といい、様々な方法があり、それぞれに長所・短所があります。

 動物病院での免疫療法では主に活性化リンパ球(CAT)療法樹状細胞+CAT療法が行われています。

 CAT療法は動物さんから採血し、血液からリンパ球を回収し、特別な方法でリンパ球の活性化・増殖を行い、再度動物さんの体内(血液)に戻す方法で、後者はそれに加え、ガン細胞の情報を与え、ガンを特異的に攻撃させるための目印を持つ細胞とともに体内へ戻す方法です。
 専用の装置・器具・技術が必要なため、どこの動物病院でもできる治療ではありません(当院は今後導入予定)し、1回治療して癌が消えるなどという魔法でもありませんので、何度か繰り返し治療が必要となります。(通常、2週ごとの治療を6回行うことを1クールとし、その後は臨機応変に決めていきます。)

 治療効果としては、(進行ガンの例として乳腺癌についてのデータ)QOLの向上に関しては『効いた』が4割程度、『長期不変』(進行ガンが不変ということは悪くなっていないということなので効いていると考える)を加えると7割弱に効果が認められています。

 また、今現在効果が認められているガンの種類は限られていますが、今後研究が進み、もっと様々なガンに効果が発見される可能性も大ですし、今でもガンのみならず、慢性中耳炎、アトピー性皮膚炎にも効果が認められているので、ガンに限らず様々な病気に効果が期待される治療だと思っています。

 そこそこの血液を採血し、それを再び血管から体内に戻すことを繰り返しする治療のため、個体によっては物理的に不可能な場合もありますし、時間的、金銭的、動物さんの精神的にも難しい問題も数多くあると思いますが、選択肢の一つとして、飼い主様、特に今現在動物さんと一緒にガンと闘っている飼い主様には理解してもらって害はない話だと思います。
 
 
 

 人間だって、動物さんだって、いつかは亡くなってしまいます。でもその生きている間は、ガンやほかの病気で闘病中でも、できる限り元気に、おいしくご飯が食べたい(食べさせてあげたい)し、その時間が治療しないよりも、ほんの少しでも伸びてくれるといいなと思いますよね(^_-)-☆。
 免疫細胞療法はそんな治療ではないかと私は思っています。自分の体において、こんなに(どんなに?)治療嫌いな私でも、この療法ならしてもいいなと感じているぐらいですから・・・(#^.^#)  
 前回のDr理恵(癌と闘おうシリーズ1・乳酸菌)の重複となりますので、しっかり理解された方はくどいな~と思われるかもしれませんが、しばし我慢してください"(-""-)"。

 また、今回のお話はそのリンパ球をどのような治療に使っていくかのお話なので、理解していただけると嬉しいです。 

 前回、ガンの始まりは正常細胞の変異で、体の中の異常細胞処理システムが正常に働いてくれれば異常細胞を見つけて排除してくれ、癌を抑えることができるという話をしました。そしてそのシステムで重要な役割をするのが白血球で、リンパ球はその白血球の一つですという説明をしました。

 リンパ球は免疫機能を持ち、自身が出す抗体(免疫グロブリン)などを使ってあらゆる異物に対して攻撃をします。同じリンパ球でも役割・機能が異なるナチュラルキラー(NK)細胞、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)と3種類あります。ある種のT細胞はヘルパーT細胞として機能し、体液性免疫や抗体産生に携わっています。ガンと闘う「キラー細胞」には、主に「細胞傷害性Tリンパ球(CTL)」と「NK細胞」があります。キラー細胞は、普段はウイルス感染細胞や傷ついた細胞を殺し、クリーンアップする役割を担っていますが、このCTLとNKでは役割分担が異なります。
 
 

 これらのリンパ球の力を利用して、ガン細胞をやっつけていこうとする治療が免疫細胞療法といい、様々な方法があり、それぞれに長所・短所があります。

 動物病院での免疫療法では主に活性化リンパ球(CAT)療法樹状細胞+CAT療法が行われています。
 

 CAT療法は動物さんから採血し、血液からリンパ球を回収し、特別な方法でリンパ球の活性化・増殖を行い、再度動物さんの体内(血液)に戻す方法で、後者はそれに加え、ガン細胞の情報を与え、ガンを特異的に攻撃させるための目印を持つ細胞とともに体内へ戻す方法です。

 専用の装置・器具・技術が必要なため、どこの動物病院でもできる治療ではありません(当院は今後導入予定)し、1回治療して癌が消えるなどという魔法でもありませんので、何度か繰り返し治療が必要となります。(通常、2週ごとの治療を6回行うことを1クールとし、その後は臨機応変に決めていきます。)

 治療効果としては、(進行ガンの例として乳腺癌についてのデータ)QOLの向上に関しては『効いた』が4割程度、『長期不変』(進行ガンが不変ということは悪くなっていないということなので効いていると考える)を加えると7割弱に効果が認められています。

 また、今現在効果が認められているガンの種類は限られていますが、今後研究が進み、もっと様々なガンに効果が発見される可能性も大ですし、今でもガンのみならず、慢性中耳炎、アトピー性皮膚炎にも効果が認められているので、ガンに限らず様々な病気に効果が期待される治療だと思っています。

 そこそこの血液を採血し、それを再び血管から体内に戻すことを繰り返しする治療のため、個体によっては物理的に不可能な場合もありますし、時間的、金銭的、動物さんの精神的にも難しい問題も数多くあると思いますが、選択肢の一つとして、飼い主様、特に今現在動物さんと一緒にガンと闘っている飼い主様には理解してもらって害はない話だと思います。
 
 
 

 人間だって、動物さんだって、いつかは亡くなってしまいます。でもその生きている間は、ガンやほかの病気で闘病中でも、できる限り元気に、おいしくご飯が食べたい(食べさせてあげたい)し、その時間が治療しないよりも、ほんの少しでも伸びてくれるといいなと思いますよね(^_-)-☆。免疫細胞療法はそんな治療ではないかと私は思っています。自分の体において、こんなに(どんなに?)治療嫌いな私でも、この療法ならしてもいいなと感じているぐらいですから・・・(#^.^#)
 


 

投稿者: マリア動物病院

2013.07.01更新


 『乳酸菌は良い』と言うことは、ほとんどの方が知っていることだと思いますが、どうして良いのか?と聞かれるとどうですか?

 『便秘や下痢を治してくれる』『腸の動きを良くする』・・・ふむふむ・・・そうですね。腸の動き(消化・吸収)がスムーズに行われないと、いくら口から栄養分を入れても活用されずに排泄されてしまいますよね。(栄養素を体が取り入れることが出来るような形に分解することを「消化」といい、消化器官から体へ取り込まれることを「吸収」と言います。)消化は腸内常在菌が体内の消化酵素と協力して行います。その常在菌には善玉菌(ビフィズス菌などの乳酸桿菌や球菌等)、悪玉菌(バクテロイデス、ユウバクテリウム、嫌気性連鎖球菌などの腐敗菌、病原性のあるウェルッシュ菌等)、日和見菌がいるのですが、悪玉菌が優位の環境では消化吸収はスムーズに行われません。
で、他の理由は・・・?
 

 今日はその乳酸菌について、病気・・・その中でも、大事なメルモの命を奪った『ガン』に関連づけてお話していきたいと思います。

 『ペットのがん、アトピー、難病は腸から治す!』

 この一文に目が釘付けになりました。というのも、20年近くこの仕事をしてきて、病気の動物さんを診たり、うちの動物達で感じたり、自分自身の体調から『健康の基本は腸である。』と感じていました。外来でも、私が『基本は腸ですからね』と言っているのを聞かれたこともあるかと思います。腸が丈夫な子は大丈夫(腸が弱い子がすべて弱いというわけではありませんが)。うちの18歳まで生きたあいちゃん(シェルティ)なんて、小さい頃から何を食べても下痢も嘔吐もしない、とても腸の丈夫な子でした。
 腸とガン(病気)の関係を科学的にはっきり理解したい(?_?)。そんな理由から、乳酸菌の勉強を始めました。

 まず、言葉の説明から。
 

 腸内フローラとは腸内常在菌の繁殖状態を意味します。その腸内フローラが良好(善玉菌優位)であれば、発育、栄養素合成、感染防御、免疫活性、ガン抑制、老化抑制、薬物・毒物代謝促進、生理活性向上など、健康状態を改善する方向に整い、逆に悪玉の勢力が高まると不健康・発病の方向に傾く事が研究されています。

 次に加齢と腸内フローラとの関係を見てみると(人間での話になりますが)、誕生からしばらくの間、善玉菌優位の状態ですが、その後悪玉菌が優位になってきます。とは言っても、離乳期以降、成年期の前期頃までは、ビフィズス菌などの善玉菌もまだまだ元気に繁殖してくれています。しかし成年期後半からは善玉菌数が激減するのです。それと反比例してウェルッシュ菌のように病原性のある悪玉菌が急増します。

 さらに老年期に入ると悪玉菌ばかりはびこるようになります。これらの事実から、腸内フローラに注目する限りでは、老化とは悪玉菌が増えることであり、善玉菌を優位に保ち続けることができれば、老化を遅らせることができるのです。また、老化とは外見が年寄りになることだけでなく、免疫力が低下することでもあります。

 年をとると病気になりやすくなるのは、免疫力が落ちるからなのです。こうした点に注目するならば、腸内フローラの状態をできる限り良好に保つことができれば、病気や免疫力の低下予防になるのです。ちなみに免疫とは『疫(はやり病=病原菌)を免ずる作用』イコール『感染病を免れる作用』ですが、感染症だけでなく、体を病にさせない力、病から回復させる力すべてを免疫と考えるべきです。ガンの発症の引き金を引くのも『免疫力の低下』です。

 
 

 ガンの始まりは正常細胞の変異です。正常な細胞が、発ガン物質の影響や突然変異などで変異し、変異した細胞が生き延び、細胞分裂を繰り返していくとガン組織へと成長するのです。一説によれば、私たちの体の中にはどんなに健康でも常に千単位のガン細胞が存在しているそうです。全身の細胞は60兆個もあるので、何千個ガン細胞があったとしても、そのまま増えずに細胞が死んでいってくれれば何の問題もありません。体の中にはそのような異常細胞を処理する免疫システムがあり、その免疫システムを統括している自律神経が働いています。それらが正常に働いていればたとえ異常な細胞が出現したとしても、修復・排除してくれるのです。
 

 その修復・排除に重要な役割を担っているのが血液中の細胞、白血球です。白血球は多くの種類に分化していますが、大きく分けると『リンパ球』『マクロファージ(単球)』『顆粒球』に分かれます。
 

 リンパ球は、ウィルスなどのような小さな異物とガン細胞を攻撃する主役ですが死んでいった細胞を片づけることはできません。これに対して、マクロファージと顆粒球は細菌や細胞の死骸や死にかけている細胞(ガン細胞含む)を片づけてくれます。要は、皮膚の表面の細胞が死んだら垢となって脱落していきますが、体内の垢を処理してくれるのです。その中でもマクロファージは処理した異物に対してサイトカインという物質を放出します(リンパ球もサイトカインを放出します、リンパ球の詳しい話は次項で((+_+)))。簡単に言うと、敵の情報分析をし、みんなに知らせ、臨戦態勢を整えさせるのです。よって、白血球が絶えず元気に働いていてくれればガンを抑えることができるのです。
 

 そこで前述の乳酸菌との関係ですが、乳酸菌(どの乳酸菌でも良いというわけではないですが)の中に白血球を活性化し、サイトカインの一部、腫瘍壊死因子を産生する強い力があることがわかりました。また、腸(小腸)には免疫システムのスイッチ(免疫の司令塔)があるのですが、そのスイッチをオンにすることもできるので、免疫力がさらに高まります。そして一番最初にお話ししたように、腸の動き(消化・吸収)がスムーズに行われてこそ初めて、栄養分やサプリメントが体内に吸収されるため、乳酸菌を摂取することによって、サプリメント等のさらなる効果が出てくるのです。

 
 

 難しいことを書き連ねてまいりましたが、ガンと闘うためにはまず体=腸内環境を整えることが必要なことはわかっていただけましたか?

 

 また、今回ガンに的を絞ったようなお話の仕方をしてしまいましたが、そうではなく、すべて病気に話を置き換えることができます。例えば動脈硬化に置き換えてみると、過剰な脂質の蓄積が要因とされる病気ですが、過剰な脂質を片づける過程に白血球が元気に働いてくれれば、有害な脂質の代謝が速やかに行われ、病気の予防になります。こんな感じで、すべての病気において乳酸菌は有効なのです。
                                                                                              

 また、ちょっと意外ですが・・・お野菜、果物の中には、今まで述べてきた乳酸菌がたくさん含まれているのです。免疫落ちてきてるな~と感じたら、キャベツ、お茄子、大根、バナナ、スイカ、パイナップルなどをせっせと食べてみてください。白血球クンがしっかりと働いて、元気にしてくれるはずです(*^_^*)
 
 ガンと闘おうシリーズ、第一弾として、乳酸菌についてお話ししました。

 

 次は リンパ球についてお話したいと思います。ちょっと難しい話になりますが、ついて来てくださいね(*^_^*)。

 

投稿者: マリア動物病院

2013.01.01更新


 2013年も、はや1カ月過ぎました。

 

 『明けない夜はない』と同じく、明けない年もありません。昨年、辛いこと、悔しいこと等いろいろあった方もなかった方も、今年は健康に、楽しく、幸せに過ごすことが出来ることを心よりお祈りいたします。
 
 私も秋口より抱えていた大きな深~い悩みも解決し、心機一転(^-^)さっぱりと、今年も仕事に!勉強に!(子育てにも!)全力投球していきたいと思っております。

 さて、11月からご迷惑をおかけしていた病院外観の改修工事がようやく終わりました。玄関正面に、帰ってきましたよ~メルモちゃん(#^.^#)。1年ぶりに(1月18日が命日)硝子アートになって帰ってきました。
 

 虹の橋(http://www5.ocn.ne.jp/~select/Rainbow.html)を無事わたり、幸せそうなメルモがこれからずっと私やスタッフ、来院される動物さんと飼主さんを幸せに導いてくれると思います。来院された際にはぜひ正面のメルモちゃん、2階の茶々(ササ)ちゃん、猫さん、鳥さん、ハムスターさん、うさぎさんを見て下さい。特に、ライトアップ後が自慢です(#^.^#)。(ステンド硝子アート 岩田知子さま作 http://stg-art.com/)

 

 硝子アートだけでなく、絵画など美術品一般はすべてそうだと思いますが、作品は人の心を移すというか、内面から訴えてくるものがあります。
 心底、心のきれいな方でないとこんなに心に響く作品は作れません。もしかして私たちの仕事も同じなのではないかと思います。
                                                                                                  表面を取り繕っても、内面は出てくる。私も10ヵ月間の(永遠に続くのではないかと錯覚をしてしまうほどの)辛く苦しいつわりを経て、子供を産み1年2ヶ月間育ててきて、ほんの少~しは人間的に成長したのではないか?(まさかの自画自賛(+_+)??)と自負しておりますが、色々な方のすばらしい人間性に触れたり、また逆にあってはならない人の行動、言動を垣間見たりし(情けなくて、泣けてきてしまうほど悲しい言葉を人に浴びせる人や信じている者を容赦なく切り捨てる人もいます)、内面からも動物さん、飼主さんを助けることが出来るような人間になっていきたいです。そんな立派な事を言う前に、後悔しない生き方はしていきたい。私の今までの人生、『あの時こうしていればよかった』的な後悔が非常に多く、治療においてもたまにあります。特に後者のような後悔は絶対にしてはいけないと思っています。そのために、日々勉強です。知識的に未熟な部分は本、セミナー、雑誌等をみかたにつけ、技術的に未熟な部分は、最新の手術機器、優秀な助手が手助けしてくれます。(最新の高周波手術装置を導入しました。ホームページ、設備案内の医療機器紹介を参照してください。http://www.mariaーah.com/guide/index.html)。

 

 あと残すは人格です。
  硝子アートになったメルモに日々見守られながら、いつか本当のメルモに会えるその日まで、こっちの世界でメルモに恥じることのない、診療、生活、生き方をしていこうと誓っています。そのためには皆様のシビアなご意見、ご忠告も時として必要です。何よりも大切な動物さん達のよりよい明日のためには、どんな努力もしますので、どうぞお力添えをm(__)m。 人間、注意されなくなったら終わりですからね(*_*)。

 

投稿者: マリア動物病院

2012.07.01更新


 
 私事ですが、早いもので娘は7月1日で8カ月となりました。

 獣医師と言う仕事は「生」と「死」が隣り合わせの仕事ですが、子供が生まれるまでの私の生活(=仕事)は(メルモの癌がわかってからは特に)、程度の差はありますが「死」をより身近に感じ、恐れる生活オンリーでした。
 私生活ではメルモがちょっとご飯を食べないだけでも死んでしまうのではないかと不安になったり、仕事では元気な子にワクチン一つ打つ場合でも何か起こる事もありますし、元気な子の不妊手術でも何か起こる事もあります。
 病気の場合は特に、死んでしまうような状態ではないけれど急変する事だってありますし、重症な場合は今ここで命尽きてしまう!なんて切羽詰まる状況も多々遭遇します。もっと言ってしまえば、生まれて初めてのワクチンにきた仔も絶対(?、おそらく?)私よりは早く亡くなってしまうので、ピチピチの仔犬、仔猫を前に私の意識は10数年後にワープしその仔たちが年をとった姿が目に浮かび、「ずっとこの仔がうちの病院に来てくださるなら、私が看取ることになるんだ(>_<)」と気持ちを引き締めているのです。

 
 
 
                                                                                            

 そんな生活だった私に「死」を全く感じさせず生き生きとした輝きを放っている娘は、私の世界観を180度変えるくらい新鮮で、仕事と生活のメリハリがつくようになり、今まで以上に仕事に対する意気込みが湧いてきます。また、この8カ月で娘はただ泣いているか寝ているかミルクを飲んでいるかだけの赤ちゃんだったのが、ひとりでおすわりをし、自分の意思も伝えることのできる一人の人間に成長してきました。昨日出来なかったことが今日は出来ていたり、眼を見張る成長です。私はと言うと、この8カ月でどれだけの成長があったのだろう(*_*)?とちょっと情けなくなります。

 

                                                                                         

 そこでと言うわけではないけれど、メルモが癌に罹ってから私には目指していることがあるのですが、片手間でできる事でないため、メルモを虹の橋に無事(?)送り届けてから考えようと思っていました。
 メルモの初盆を前に、もうそろそろ活動を始めていきたいと思っています。そのことでご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、その御恩返しは必ずできると思います。ただ、私のこの頭のエンジンを全開にしないと難しい事のため、少しずつならし運転をしながら、5年計画で頑張っていこうと思います。


 7月7日は七夕です。皆さんは短冊に何を書きましたか?
 この5年間、私は「メルモの癌が悪化しませんように!」と書き続けてきましたが私が今望むことはただ一つ(#^.^#)。
 「老若男女、人間動物ともに、みんな元気で健やかに(*^_^*)」

PS.メルモが水晶になって帰ってきました。右が癌になる前(2004年)のメルモ、左が闘病中(2011年)のメルモです。どちらも可愛いです。

投稿者: マリア動物病院

2012.05.01更新

 フィラリアの季節になりました。

 昨年しっかりと服用された方、ちょっと忘れてしまった方、忘れてはいないと思うけど~・・・(-.-)と定かでない方、ともにフィラリア予防薬を与える前にフィラリア感染の検査が必要です。(感染している場合、予防薬を与えると体内にいるフィラリアが一気に死滅して強いアレルギーショックを起こし、最悪の場合にはワンちゃんが死んでしまうこともあるのです。)
 

 フィラリア感染検査は血液で調べるのですが、その採血のついでに当院では1歳過ぎたら健康診断を受けられることをお勧めしています。(6歳ぐらいまでは年1回、それ以後は年2回をお勧め)
 

 健康診断と言ってもいろいろな検査があります。
 

 問診、視診、触診、聴診や、尿検査、検便、レントゲン撮影やエコー検査などもあります。(そのような検査をすべて受けられる場合は、ペットドッグがお勧めです。詳しくは院内掲示やリーフレット、またはスタッフまで)フィラリア検査と同時にする検査は、そのような検査の中の血液生化学検査と血液一般検査です(その他オプションもつけれます)。
 

 血液生化学検査では血液中の蛋白、ブドウ糖をはじめ様々な酵素を科学的に分析し、栄養状態、内臓疾患、糖尿病、代謝異常、肝臓や腎臓の働きなどがチェックできます。血液一般検査では、血液の代表的な成分である赤血球、白血球、血小板などの形や量を調べることにより、貧血や白血病、感染症などの診断ができます。

 

 外見からは健康に見えても、何らかの内臓疾患や血液疾患を持っていたり、今はやり(?)の成人病だったり予備軍だったりすることもあります。

 

 うちでは300ちょっとのワンちゃんが春に検査をしますが、全く言うことない素晴らしい検査結果のワンちゃんは全体の2~3割弱(>_<)!!!、同数ぐらいがちょこちょこ正常値からはみ出る値はあるけど今の生活で問題ない子、また、同数ぐらいが同様にはみ出る値があり生活を改めなくてはいけない子(ちょっと改めればよい場合から、かなり改めなくては大変なことになる場合の子までバリエーションは様々)、その残り1割ぐらいの子が早急に治療を開始せねば大変!!という子です。そしてうちでは後者2パターンの場合は「呼び出し」といって、私が直接電話でお知らせをします。

 

 そしてこの時期、病院内ではその検査の整理が恐ろしいほど大変(>_<)なのです。外注検査機関から結果が帰ってくるのですが、何せ1ヵ月強の間にそれだけの数の検査をするため、一気に検査結果が帰ってきます。
 そしてうちでは過去の検査値がすぐにわかるようにそのワンちゃん専用の検査値控えを作っており、どのような時にどこで行った検査でも、私達が知る限りすべての値を日にち順に控えています。
 流れとしては、帰ってきた検査結果をまず私がチェックし、一人ひとりワンちゃんと飼い主さんを思い浮かべながら、年齢、食生活、今までの値との比較等から、「呼び出し」グループを選出します。(その他、ちょっと早めに連絡組と言うのもあります。)そのあと、スタッフがもう一度値のチェック、控えの記入等を行います。その際にその他の情報の確認も行っているつもりですが、これがなかなかチェックしきれない!!。値は私達専門家はどのくらいが問題かわかっているので見ればわかりますが、数字に夢中になってしまうので、その他の情報が抜ける可能性があります。動物さん名、飼い主様名、性別、年齢のミス等ご連絡いただければすぐに訂正させて頂きますねm(__)m。

 

 また検査結果についてですが、せっかくフィラリア検査より血をたくさん採りお金もかけて検査をしたのに、その検査結果を活かしきれない方もまれにいます。私に信用がないのか(;O;)、私の話を信じてもらえない場合があります。専門家の私が大丈夫と言ったら大丈夫ですし、ダメだと言ったらダメ!(>_<)!。そのくらいは信じていただきたい!!。(調子が悪くなった際の治療に関しては一概には言えないので今回は春の健診に限ります。)

 再検査が必要だと提案したらやはり再検査は必要ですし、食べ物の管理が必要だと言ったら管理をして下さい。食事の話をすると、「フードはこれこれしか絶対食べてません!」とちょっと不機嫌におっしゃる方がまれにいらっしゃるのですが、受付でスタッフと話をしているうちに、「おやつはこれこれを食べているのよ~」というショッキングな出来事があります。食事の事を私がお話しする場合は、食べている物すべての事ですよ~。

 あと、「どうしてこの子だけ、こうなのかしら?」「全く今までと生活は変えてないのだけれど・・・」などおっしゃられる場合もありますが人間同様個体差、年齢による変化がありますので、同じ生活をしていても問題が出る場合はあります。その子その子の特性なのでその子の今の状態に合った管理をしてあげる事をお勧めします。

 どうしてこんなになったのかしらと嘆くよりは、どうしたら改善できるかしらと考え方を改め、ワンちゃん、猫さんが快適に生活していけるような管理をしてあげて下さい。好き放題させてあげるのもいいけど、命あっての物種ですよ(*_*)/~~~


♡メルモのお礼♡
           生前病態を気にかけて下さった方々、亡くなった際お悔やみを下さった方々、その節は本当にありがとうございました。体の小さなメルモが虹の橋への階段をたった一人で登って行くために、最後の最後に私がメルモにしてあげれる事はお坊さんにお経をあげて頂く事だけなので、初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、四十九日の供養を行い、先日(4月26日)ようやく百ヶ日のお経を終えました。あとは毎月、月命日(18日)の供養だけになってしまいますが、メルモも永い旅を終え、あちらで落ち着いた生活を始めていることと思います。メルモのいない毎日は酸素が無くなってしまったぐらい辛く苦しいですが、メルモは痛みも苦しみもない世界で楽しく暮らしてくれているはずなので、メルモと再び逢えるその日まで、メルモに恥じる事のない生き方をしていこうと思います。
 気にかけて下さった皆さん、今まで本当にありがとうございました。
 
 

投稿者: マリア動物病院

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