癌治療について知っていてほしいこと

2013.10.29更新

オーソモレキュラー療法とは・・・。

栄養素=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療法。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
薬は対処療法、栄養は根治治療です。


オーソモレキュラー療法のがん治療へのアプローチ

 オーソモレキュラー療法のがん治療では、良質なタンパク質などの栄養素を充分量投与し、適切な栄養評価と高濃度ビタミンC点滴等を併せて行います。

 がんは慢性炎症性疾患で、イコールタンパク質消耗性疾患です。

 がんは食事中のタンパクをとるのではなく、体内のタンパク質(体の筋肉を分解して血中にタンパク質を供給します)をとるのです。よって炎症が強いほど(=がんが悪いほど)体内のタンパク質を消耗します。タンパク質の約67%を占めるアルブミンは肝細胞で作られ血液中に存在し、体液濃度の調節などを行っています。そして赤血球の中のヘモグロビンの材料となる栄養素ですので、タンパクが低下すると、アルブミンも低下し、結果貧血を引き起こし、体が低酸素状態になります。低酸素状態では新生血管が増え、がんの増殖を手伝ってしまいます。

 よって、がん治療のオーソモレキュラーとしては、アルブミン値を低下させないことが基本です。そのためには、食事から十分な動物性たんぱく質をとる(腸管からの吸収が悪いと意味がないため、乳酸菌※が重要)ことが重要です。しかし食事から摂取するたんぱく質だけでは追いつかないため、タンパク質を低分子化した製剤:プロテイン、アミノ酸製剤、グルタミン、BCAA※1等を補充します。

 また、カロリーの不足があると、せっかく摂取したたんぱく質がカロリー源として使用されてしまうため、経口でしっかりとカロリーを取ることも重要です。そのために、なるべく高脂肪の食事が必要です。
 ほか、がんは正常細胞の6倍以上の糖をエネルギーにします。そのため、糖はなるべく控えます。

                                                                                                      

 まとめると、がんと闘う基本食事は、高タンパク、高脂肪、低糖質。サプリメントとしてはタンパク質の補充として、プロテイン・アミノ酸・BCAA※1等、貧血改善のためのヘム鉄・亜鉛・銅等、その他、乳酸菌、核酸、ω3等の脂肪酸や抗酸化物質としてのセレニウム※2、ビタミンD等を含んだ総合ビタミン剤、免疫賦活剤などをしっかりと摂取します。


※1 BCAA=分岐鎖アミノ酸:筋肉で代謝されるアミノ酸です。アミノ酸には、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)と芳香族アミノ酸(チロシン、フェニルアラニン)があります。肝疾患になると肝臓で代謝される芳香族アミノ酸(AAA)が代謝されずに血中濃度が高くなります。逆に肝臓でほとんど代謝を受けない分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、アンモニア代謝などに利用されるため、血中濃度が低下します。このBCAA/AAAの比率が低下することで、肝臓の蛋白合成能が低下したり、肝性脳症が誘発されたりします。また、血清BCAA濃度上昇により、脳血管関門を通過する芳香族アミノ酸の量が競合的に減少し、肝性脳症の防止にもなります。また、BCAAの1つであるロイシンには肝臓でのタンパク合成を促進する効果もあります。


※2 セレニウム:強力な抗酸化作用があり、がんの発生や転移を抑えると考えられています。人では肺がん、大腸がんと前立腺がんには、特に有効との報告があります。
 チェルノブイリでは、甲状腺の異常予防のためにセレンが使用され、効果を発揮したとされています。また、活性酸素を除去します。ビタミンEは、活性酸素が出来る前段階で、それを抑制しますが、セレニウムの場合は、既に出来てしまった余分な活性酸素を直接分解します。その為に、ビタミンEや亜鉛などと同時に摂取すると、抑制と分解が同時に行われるので、より効果的です。さらにデトックス(解毒)効果もあり、水俣病の原因となった有害物質の水銀を、無毒で安定した化合物に変化させるなど、有害ミネラルなどに対して、デトックス(解毒)の効果があります。



 

投稿者: マリア動物病院

2013.10.29更新

『癌とは?』

 癌とは、体内の細胞が異常を起こした時に起こる病気全体の事を言います。

 癌細胞は自分自身の増殖をコントロールできず、必要が無いのに分裂増殖し、大量の組織を作ります。この組織により作られたシコリが「腫瘍」と呼ばれます。

 このうち、転移を起こさず、再発もせず、命が脅かされる心配のないものを良性腫瘍といいます。逆に、①浸潤(癌細胞が周りの組織や器官に浸透して発育し、破壊していくこと)②転移(癌細胞が血管やリンパ系に入り、体の他の部位に広がり、新しい腫瘍が出来る事)③再発(腫瘍を切除した後に再び癌が発現すること)の3つがあるものを悪性腫瘍=癌といいます。 

 ここ20年ぐらいで動物の癌が急増しています。寿命が延びたことと関係があるのでしょう。また、昔は治すことができなかった病気をコントロールすることが可能となり、寿命が延びるほど、治すことの難しい癌で命を落とす動物が増えたのだと思います。

投稿者: マリア動物病院

2013.10.28更新

『癌の診断』

 下記、癌の診断は当然重要ですが、元気があるかないか、食欲はどうか?など一般状態の評価も非常に大切です。そのすべての総合判断で今後の治療方針を立てていきます。

Ⅰ.一般検査

【視診】腫瘍の形、大きさ、色、皮膚の状態、リンパ節の大きさなどを確認します。
【触診】腫瘍の硬さ、周囲組織との固着、リンパ節の固さなどを確認します。
【血液検査】腫瘍の発生した臓器の血液検査項目の異常を確認します。またリンパ腫、白血病など血液・リンパ系の癌では、血液検査により初めて癌の存在が明らかになることもあります。

Ⅱ.画像検査

【レントゲン検査】腹腔、胸腔などの肉眼ではわからない部位の腫瘍の確認、形、大きさ、また骨の状態などを確認します。
【エコー検査】上記同様、肉眼ではわからない部位の腫瘍の確認や、周囲組織との関連性を確認します。
【高度画像診断】腫瘍の状態をより詳しく確認するためにCT検査やMRI検査などの高度画像診断が必要になる場合があります。

Ⅲ.病理検査

【細胞診検査】
 細い針を腫瘤に刺して細胞を採取し、どのような細胞で構成されているかを検査します。これにより、腫瘍なのか、腫瘍でないかを鑑別できることがあります。また、腫瘍であった場合、良性なのか癌なのかや、腫瘍の種類の鑑別ができることもあります。麻酔をかける必要もなく、動物への負担も少ないという利点がありますが、腫瘍の一部細胞しかとることができないため、確定診断がつかない場合もあります。

【組織生検】
 腫瘍組織の一部を切り取り検査をすることで、腫瘍の種類を確認することができます。細胞診検査に比べ、大きく組織が得られるため高い確率で有意な診断が得られます。ただし、取る組織が大きくなるため、全身麻酔が必要となる場合もあります。
また、手術により摘出した腫瘍は必ず病理検査に出します。そして確実に、①どんな種類の腫瘍か、②良性または悪性、③組織の切除範囲、④血管およびリンパ管への侵潤の有無などを調べます。手術後の回復具合や今後の治療方針を立てる上で欠かせない検査です。

Ⅳ.リンパ節の検査
 癌の転移は、血液を介していく血行性転移と、リンパを介していくリンパ行性転移に大きく分けられます。このうちリンパ行性転移では、まず原発巣の所属リンパ節に転移を起こします。体表のリンパ節については触診により、また、体内のリンパ節についてはレントゲン検査、超音波検査などにより硬さ、大きさなどを確認し、必要に応じて病理検査を行い、リンパ節への癌の浸潤の有無を確認します。癌の進行度を把握する上で重要です。

投稿者: マリア動物病院

2013.10.27更新

『癌の治療は?』

人間と同じです。
癌三大療法といわれている、外科療法(手術)、放射線療法、化学療法(抗がん剤)、その他第四の治療といわれている免疫療法などがあります。

☆癌三大治療

1.外科療法(手術)

根治的手術:癌の完治を目標に、癌を物理的に取り除きます。取り残しのないように、癌の周りの正常に見える組織も含めて切除する場合もあります。リンパ節転移を起こしている場合は、リンパ節郭清も行います。
緩和的手術:癌の完治を目的とするのでなく、症状を和らげるための手術です。

2.放射線療法

癌にダイレクトに放射線を照射し、癌のDNAを破壊し、癌細胞を消滅させたり、少なくしたりします。手術同様、根治的照射法と緩和的照射法があります。照射時には麻酔が必要です。

3.化学療法(抗癌剤)

1.2の局所療法と異なり、抗癌剤は全身に作用します。ただ、抗癌剤が非常に有効な癌もありますし、癌だけを選択的に退治できるような新薬もどんどん開発されています。

投稿者: マリア動物病院

2013.10.26更新

『癌の治療は?』

人間と同じです。
癌三大療法といわれている、外科療法(手術)、放射線療法、化学療法(抗がん剤)、その他第四の治療といわれている免疫療法などがあります。

☆免疫療法

生体が本来持っている免疫細胞(自然治癒力)を高め、病気を治療するという方法です。癌免疫療法とは自然免疫や獲得免疫を利用することで、癌の増殖を抑えたり、転移、再発を抑制する治療法です。上記の癌三大治療は効果もありますが副作用も強く、何よりも自然治癒力や免疫力はかなり低下します。よって、免疫療法と三大治療を組み合わせる治療法が有効です。

免疫療法には様々な種類があります。

1. 抗癌作用を発揮する治療的免疫療法

  1-1.免疫細胞療法
  1-2.サイトカイン療法
  1-3.癌ワクチン療法
  他、高濃度ビタミンC点滴療法など

2. 癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法

  2-1.免疫賦活療法(ある種のサプリメント含む)
  2-2.健康食品療法(腸管免疫、核酸含む)
  他、オゾン療法、自律神経療法(鍼灸、マッサージ、温泉、マイクロバブル等)、心理療法等

(追伸.ピンク文字:現在当院で行っている免疫療法。青文字:今後導入予定の療法

投稿者: マリア動物病院

2013.10.25更新

免疫療法には様々な種類があります。

1. 抗癌作用を発揮する治療的免疫療法 

 1-1.免疫細胞療法
 1-2.サイトカイン療法
 1-3.癌ワクチン療法
 他、高濃度ビタミンC点滴療法など


1.抗癌作用を発揮する治療的免疫療法

免疫は大きく「自然免疫」と「獲得免疫」に分けられます。

病原体が体内に侵入したときにまず起こるのが「自然免疫」です。侵入したことを体に伝えるために、細胞は目印を表面に出します。病原体は、例えば細菌なら細菌に共通した目印を持っています。すると、周囲で見回りを行っている免疫細胞が目印をキャッチして、すぐにその場所に集まり、細胞ごと食べて破壊してしまうのです。この役割をする免疫細胞が、白血球の中の好中球・マクロファージと、ナチュラル・キラー(natural killer; NK)細胞という、文字どおり生まれつきの殺し屋で全身をパトロールしながら、がん細胞やウイルス感染細胞などを見つけ次第攻撃するリンパ球などです。また、敵の情報を獲得免疫に伝える役目を持つ樹状細胞もあります。

それに対し、「獲得免疫」は上記の樹状細胞から、特定の敵の情報を受け取り、その敵のみを攻撃する免疫です。ここで働く細胞はリンパ球(ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞)が中心となります。ヘルパーT細胞は司令塔の役割を果たし、他の細胞に攻撃命令を出し、侵入した病原体を破壊します。また、ヘルパーT細胞はB細胞に抗体をつくるように指令を出します。抗体は溶けて流れている異物分子でも攻撃できます。キラーT細胞は、感染した細胞を見つけ出して殺す事ができます。このように、過去に1度、体内で戦ったことのある病原体や物質(ウィルスや細菌感染、時には癌細胞など)が再び体内に侵入してきた場合の体の抵抗力は飛躍的に高まります。

1-1.免疫細胞療法

免疫細胞療法とは、上記のように体内で働いている細胞を取り出して(採血)体外で培養し、再び体内に戻すことで、敵と戦う力をパワーアップする方法です。増やす細胞の種類や、戦い方の違いにより様々な療法があります。(後述:敵と戦う兵隊を送り込む活性化リンパ球療法や、司令塔を送り込むDC療法など)それぞれ単独でなく、併用もできます。

① 活性化リンパ球療法(CAT療法)
癌細胞に対し広く初期攻撃する治療法です。自分の血液を採取してリンパ球を1000倍に培養して点滴で体に戻すため、副作用の心配は極めて少ないです。

② DC(樹状細胞)療法
前述の樹状細胞に癌の情報を取り込ませ、癌を的確に攻撃させることを目的とした治療法です。

1-2.サイトカイン療法

サイトカインも生体にとって"有害・異常な状況"が起こると、それに反応して生体を守る物質です。このサイトカインを投与することで免疫力を強化させるのがサイトカイン療法です。
治療では「インターロイキン」と「インターフェロン」の2つがよく使われています。インターロイキンは白血球から分泌され、発見順に番号がつけられています。IL-2、12を癌サイトカイン療法で使用します。インターフェロンは、抗ウイルス作用、細胞増殖抑制作用、抗腫瘍作用、免疫調節作用、細胞分化誘導作用などの生物活性が知られ、医薬品としてα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、ω(オメガ)の4型があります。動物では、γ(インタードッグ)とω(インターキャット)という製剤があります。インタードッグは、抗腫瘍効果、抗ウィルス効果、免疫亢進作用などがあります。また、イヌのアトピー性皮膚炎の治療にも使われます。インターキャットは、機能的にはγとほぼ同じですが、特に抗ウィルス効果を期待して、ネコのウィルス感染症、慢性口内炎、イヌパルボウィルス感染症など、さらに癌の治療と幅広く使われます。

1-3.癌ワクチン療法

自分の癌組織を使って、癌細胞の刺激をさせるものと一緒に体の中に入れて、体の免疫反応を強くさせることで、癌細胞を持続的に攻撃しようとする療法です。

1-その他.高濃度ビタミンC点滴

高濃度ビタミンC点滴療法では、大量のビタミンCを点滴で血管内へ投与します。血液中のビタミンCが高濃度になると過酸化水素が発生し、この過酸化水素は正常な細胞には影響を与えずに、癌細胞だけにつよい障害を与えるため、癌細胞を自然死へ誘導できるのです。この作用は、あらゆる癌に効果が期待されます。

投稿者: マリア動物病院

2013.10.24更新

   高濃度ビタミンC点滴療法 
         
高濃度ビタミンC点滴療法とは
   
高濃度ビタミンC点滴療法では、大量のビタミンCを点滴で血管内へ投与します。血液中のビタミンCが高濃度になると過酸化水素が発生し、この過酸化水素は正常な細胞には影響を与えずに、癌細胞だけにつよい障害を与えるため、がん細胞を自然死へ誘導できるのです。
ビタミンC自体元々体に生理的に存在している天然物であるため、きわめて安全性も高く副作用もありません。天然の抗がん剤です。この作用は、あらゆる癌に効果が期待されます。 

その他ビタミンCの7大効果

 1)免疫力を上げる

 2)コラーゲンを増殖させる

 3)活性酸素を抑える

 4)排毒作用がある

 5)鎮痛作用がある

 6)QQL(生活の質)が改善

 
 7)新生血管の増殖抑制により癌の増殖を抑制する

1)免疫力を上げる

ビタミンCはリンパ球を活性化するのみならず、抗ウイルス作用のあるインターフェロンも増やします。つまり、ビタミンCはがん細胞を殺すと同時に、リンパ球を活性化してがん細胞を攻撃してくれるのです。

2)コラーゲンを増殖させる

動物の皮膚や血管、骨に多く含まれる繊維性のタンパク質、それがコラーゲンです。コラーゲンは細胞と細胞の間をつなぎ合わせる接着剤のような役割を果たし、皮膚や血管、骨に柔軟性を与え、そして丈夫にしてくれます。このコラーゲンの合成にはビタミンCが必要不可欠です。
そしてコラーゲンは癌細胞を皮膜で閉じ込める働き:カプセル化(抗がん作用)をします。また関節炎の緩和や皮膚構造、水分量を改善することにより、アレルギー性皮膚炎の症状軽減などにも効果があります。

3)活性酸素を抑える

体に有用な活性酸素も、過剰に働きすぎると逆に正常な細胞にも攻撃をします。そうなると細胞内や、血管内など体の様々な部位に悪影響を与えてしまうので、活性酸素の働きを抑える抗酸化物質が必要になってきます。ビタミン剤で抗酸化物質として知られているものがビタミンC、ビタミンE、β-カロテンです。ビタミンEは脂溶性なので、細胞膜内ではたらき、不飽和脂肪酸という細胞を包む油性の膜が活性酸素と結びついて有害な過酸化脂質となるのを防ぎます。ビタミンEが活性酸素と結びつくことで有害反応を防ぎますが、こうなるとビタミンE活性は失われます。
そこでビタミンCが必要となります。
ビタミンCは細胞外で働き、ビタミンEを再活性化させ抗酸化作用を取り戻します。
ほか、酸化作用の悪影響には細胞の老化の他、心筋梗塞、動脈硬化、ガンなどが上げられます。ビタミンCの摂取はこれら症状への予防にも効果的です。

4)排毒作用がある

ビタミンCは、体の要らないものを尿から排泄する力を持ちます。抗がん剤は役目を果たしたら速やかに排泄されるべきですが、ビタミンCはこの作用を助ける働きを持ちます。

5)鎮痛作用がある

がんが進行すると痛みがでてくることがあります。大半が強い痛みで、麻薬で痛みをコントロールすることが多くなりますが、麻薬の副作用も出てきます。ビタミンC点滴は、この痛みの緩和に有効な場合があります。
ビタミンCそのものに直接的な鎮痛作用あるかわかりませんが、 おそらく免疫力が上がることで痛みが和らぐのではないかと考えられます。

6)QQL(生活の質)が改善

がんが進行すると元気や食欲が落ちますが、ビタミンC点滴によって改善されます。食欲や元気の増進があれば、QOL(生活の質)の改善といえるでしょう。
また、ストレスを感じると副腎からアドレナリンを分泌します。これを抗ストレスホルモンといいますが、その作用により血糖値が上昇してエネルギーを増やすことで、身体はストレスへの体制を整えようとします。
ビタミンCはアドレナリンの生成時において補酵素として必要なので、アドレナリンの分泌量が増えるほどビタミンCの消費量も増加します。よってストレスにはビタミンCをしっかりととることが重要です。

7)新生血管の増殖抑制により癌の増殖を抑制する

高濃度ビタミンCが血管新生を抑える働きをもち、癌の増殖を抑えます。
高濃度ビタミンCの新たな抗腫瘍メカニズムの発見として今後注目されています。

高濃度ビタミンC点滴療法の適用 

1)有効な治療法がない場合

2)抗癌剤や放射線治療の効果が得られない場合

3)抗癌剤や放射線治療と併用する場合

4)抗癌剤や放射線治療などができない(無効・不可能ないし希望しない)場合

5)一般状態が思わしくない場合

高濃度ビタミンC点滴療法の実施

日本のビタミンC注射薬は防腐剤が入っているため使用できず、 海外より防腐剤の入っていない天然型ビタミンCを輸入して使用します。投与量は状態によって異なりますが、通常、週に2~3回(初めは毎日もある)から血液内のビタミンC濃度を測定しながら実施します。症状の程度により回数も違います。
より、効果をあげるために、毎日ビタミンCの内服、ビタミンCを体内で再生するサプリメントを飲んでいただきます。

高濃度ビタミンC点滴療法の注意点・合併症  

一般のガン治療と同様に血液検査、血液生化学検査、レントゲン検査、エコー検査、 病理検査、CT、MRI等の検査が必要です。
点滴開始前には、赤血球のG6PD検査が必要です。先天性G6PD欠損症(G6PD欠損症による溶血クリーゼ)とは赤血球の機能を保つための酵素であるG6PDが先天的に欠損した遺伝疾患です。報告では犬の3000匹のうち1匹にこの遺伝疾患があるとされています。この遺伝子の子に高濃度ビタミンC点滴療法をおこなうと、溶血性貧血をおこすといわれています。非常にまれな病気ですが、点滴療法をおこなう前に必ずG6PDの検査をおこないます。
また、重度の心不全・腎不全の場合は点滴ができません。(ナトリウム過剰になる可能性があるため)
点滴後、急激に腫瘍が壊死し出血、発熱が起こることがまれにあります。これを予防するために、少量から点滴を始め、徐々に濃度を上げていきます。他、吐き気、嘔吐、低カルシウム血症、低血糖が起こることがあります。これを予防するために、点滴前はしっかりと飲食飲水をさせたり、点滴中も飲食飲水をさせ、動物の状態をしっかりモニターします。

    がん治療以外のビタミンC療法適応         
           
マイヤーズカクテル点滴+ビタミンC点滴がお勧め          
           
○椎間板ヘルニア・関節疾患・慢性疾患・肝疾患・呼吸器系・皮膚炎(アトピー)全般など          
○ウィルス疾患、感染症など          
○老齢性疾患など(心疾患、腎不全には注意:高濃度VitCでなければ問題なし)          
○アンチエイジング・QOLの改善          
○手術前後の体力ケアとして          
 

がんのサポートとして
 がん手術後の予防として
 がん発症の予防として
 がんのターミナルケアとして
 

※動物に必要な栄養素であるビタミンやミネラルを点滴投与する治療法。(栄養&薬理学的効果)


       
 

投稿者: マリア動物病院

2013.10.23更新

免疫療法には様々な種類があります。


1. 抗癌作用を発揮する治療的免疫療法 
2. 癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法


 1.免疫賦活療法(ある種のサプリメント含む)
 2-2.健康食品療法(腸管免疫、核酸含む)
 他、オゾン療法、自律神経療法(鍼灸、マッサージ、温泉等)、心理療法等


2.癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法 

2-1.免疫賦活療法

免疫賦活作用とは、動物が元々持っている免疫力、生体防御機能をアップさせることによって、病気を治そうというものです。
免疫賦活剤は免疫アジュバントともいわれ、免疫応答を強くしたり、抑制する活性をもっている物質です。動物では、製剤としてではなく、サプリメントとして使用することが多いです。
霊芝、アガリクス茸といった食用キノコは、古くから民間伝承的に免疫機能を増強する働きがあるとされ、がんやアレルギー、高齢といった生体の免疫機能が崩れた人に有用とされてきました。これらキノコの多くには、その有用成分としてβ-グルカンが含まれています。β-グルカンとは、キノコ、酵母、真菌等に含まれるグルコースが連なってできた高分子量の多糖体です。このβ-グルカンは、免疫を担当するマクロファージやリンパ球を刺激して免疫力を高めます。例えガンが体に残っていても免疫力を高めればガン細胞の増殖を抑えることができ、ガンの再発や転移の予防になります。

2-2.健康食品療法

プロポリス、サメ軟骨、オメガ3脂肪酸、プロポリス、キチン・キトサン、クロレラ、スピルナなど

① 乳酸菌 
Drりえのお話 No.34 2013.7月 『癌(病気)と戦おうシリーズ1・乳酸菌』参照

② 核酸
Drりえのお話 No.9 2008.5月 『核酸との出会い』参照

投稿者: マリア動物病院

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