『癌とは?』

 癌とは、体内の細胞が異常を起こした時に起こる病気全体の事を言います。

 癌細胞は自分自身の増殖をコントロールできず、必要が無いのに分裂増殖し、大量の組織を作ります。この組織により作られたシコリが「腫瘍」と呼ばれます。

 このうち、転移を起こさず、再発もせず、命が脅かされる心配のないものを良性腫瘍といいます。逆に、①浸潤(癌細胞が周りの組織や器官に浸透して発育し、破壊していくこと)②転移(癌細胞が血管やリンパ系に入り、体の他の部位に広がり、新しい腫瘍が出来る事)③再発(腫瘍を切除した後に再び癌が発現すること)の3つがあるものを悪性腫瘍=癌といいます。 

 ここ20年ぐらいで動物の癌が急増しています。寿命が延びたことと関係があるのでしょう。また、昔は治すことができなかった病気をコントロールすることが可能となり、寿命が延びるほど、治すことの難しい癌で命を落とす動物が増えたのだと思います。

マリア動物病院