癌治療について知っていてほしいこと

2013.10.24更新

   高濃度ビタミンC点滴療法 
         
高濃度ビタミンC点滴療法とは
   
高濃度ビタミンC点滴療法では、大量のビタミンCを点滴で血管内へ投与します。血液中のビタミンCが高濃度になると過酸化水素が発生し、この過酸化水素は正常な細胞には影響を与えずに、癌細胞だけにつよい障害を与えるため、がん細胞を自然死へ誘導できるのです。
ビタミンC自体元々体に生理的に存在している天然物であるため、きわめて安全性も高く副作用もありません。天然の抗がん剤です。この作用は、あらゆる癌に効果が期待されます。 

その他ビタミンCの7大効果

 1)免疫力を上げる

 2)コラーゲンを増殖させる

 3)活性酸素を抑える

 4)排毒作用がある

 5)鎮痛作用がある

 6)QQL(生活の質)が改善

 
 7)新生血管の増殖抑制により癌の増殖を抑制する

1)免疫力を上げる

ビタミンCはリンパ球を活性化するのみならず、抗ウイルス作用のあるインターフェロンも増やします。つまり、ビタミンCはがん細胞を殺すと同時に、リンパ球を活性化してがん細胞を攻撃してくれるのです。

2)コラーゲンを増殖させる

動物の皮膚や血管、骨に多く含まれる繊維性のタンパク質、それがコラーゲンです。コラーゲンは細胞と細胞の間をつなぎ合わせる接着剤のような役割を果たし、皮膚や血管、骨に柔軟性を与え、そして丈夫にしてくれます。このコラーゲンの合成にはビタミンCが必要不可欠です。
そしてコラーゲンは癌細胞を皮膜で閉じ込める働き:カプセル化(抗がん作用)をします。また関節炎の緩和や皮膚構造、水分量を改善することにより、アレルギー性皮膚炎の症状軽減などにも効果があります。

3)活性酸素を抑える

体に有用な活性酸素も、過剰に働きすぎると逆に正常な細胞にも攻撃をします。そうなると細胞内や、血管内など体の様々な部位に悪影響を与えてしまうので、活性酸素の働きを抑える抗酸化物質が必要になってきます。ビタミン剤で抗酸化物質として知られているものがビタミンC、ビタミンE、β-カロテンです。ビタミンEは脂溶性なので、細胞膜内ではたらき、不飽和脂肪酸という細胞を包む油性の膜が活性酸素と結びついて有害な過酸化脂質となるのを防ぎます。ビタミンEが活性酸素と結びつくことで有害反応を防ぎますが、こうなるとビタミンE活性は失われます。
そこでビタミンCが必要となります。
ビタミンCは細胞外で働き、ビタミンEを再活性化させ抗酸化作用を取り戻します。
ほか、酸化作用の悪影響には細胞の老化の他、心筋梗塞、動脈硬化、ガンなどが上げられます。ビタミンCの摂取はこれら症状への予防にも効果的です。

4)排毒作用がある

ビタミンCは、体の要らないものを尿から排泄する力を持ちます。抗がん剤は役目を果たしたら速やかに排泄されるべきですが、ビタミンCはこの作用を助ける働きを持ちます。

5)鎮痛作用がある

がんが進行すると痛みがでてくることがあります。大半が強い痛みで、麻薬で痛みをコントロールすることが多くなりますが、麻薬の副作用も出てきます。ビタミンC点滴は、この痛みの緩和に有効な場合があります。
ビタミンCそのものに直接的な鎮痛作用あるかわかりませんが、 おそらく免疫力が上がることで痛みが和らぐのではないかと考えられます。

6)QQL(生活の質)が改善

がんが進行すると元気や食欲が落ちますが、ビタミンC点滴によって改善されます。食欲や元気の増進があれば、QOL(生活の質)の改善といえるでしょう。
また、ストレスを感じると副腎からアドレナリンを分泌します。これを抗ストレスホルモンといいますが、その作用により血糖値が上昇してエネルギーを増やすことで、身体はストレスへの体制を整えようとします。
ビタミンCはアドレナリンの生成時において補酵素として必要なので、アドレナリンの分泌量が増えるほどビタミンCの消費量も増加します。よってストレスにはビタミンCをしっかりととることが重要です。

7)新生血管の増殖抑制により癌の増殖を抑制する

高濃度ビタミンCが血管新生を抑える働きをもち、癌の増殖を抑えます。
高濃度ビタミンCの新たな抗腫瘍メカニズムの発見として今後注目されています。

高濃度ビタミンC点滴療法の適用 

1)有効な治療法がない場合

2)抗癌剤や放射線治療の効果が得られない場合

3)抗癌剤や放射線治療と併用する場合

4)抗癌剤や放射線治療などができない(無効・不可能ないし希望しない)場合

5)一般状態が思わしくない場合

高濃度ビタミンC点滴療法の実施

日本のビタミンC注射薬は防腐剤が入っているため使用できず、 海外より防腐剤の入っていない天然型ビタミンCを輸入して使用します。投与量は状態によって異なりますが、通常、週に2~3回(初めは毎日もある)から血液内のビタミンC濃度を測定しながら実施します。症状の程度により回数も違います。
より、効果をあげるために、毎日ビタミンCの内服、ビタミンCを体内で再生するサプリメントを飲んでいただきます。

高濃度ビタミンC点滴療法の注意点・合併症  

一般のガン治療と同様に血液検査、血液生化学検査、レントゲン検査、エコー検査、 病理検査、CT、MRI等の検査が必要です。
点滴開始前には、赤血球のG6PD検査が必要です。先天性G6PD欠損症(G6PD欠損症による溶血クリーゼ)とは赤血球の機能を保つための酵素であるG6PDが先天的に欠損した遺伝疾患です。報告では犬の3000匹のうち1匹にこの遺伝疾患があるとされています。この遺伝子の子に高濃度ビタミンC点滴療法をおこなうと、溶血性貧血をおこすといわれています。非常にまれな病気ですが、点滴療法をおこなう前に必ずG6PDの検査をおこないます。
また、重度の心不全・腎不全の場合は点滴ができません。(ナトリウム過剰になる可能性があるため)
点滴後、急激に腫瘍が壊死し出血、発熱が起こることがまれにあります。これを予防するために、少量から点滴を始め、徐々に濃度を上げていきます。他、吐き気、嘔吐、低カルシウム血症、低血糖が起こることがあります。これを予防するために、点滴前はしっかりと飲食飲水をさせたり、点滴中も飲食飲水をさせ、動物の状態をしっかりモニターします。

    がん治療以外のビタミンC療法適応         
           
マイヤーズカクテル点滴+ビタミンC点滴がお勧め          
           
○椎間板ヘルニア・関節疾患・慢性疾患・肝疾患・呼吸器系・皮膚炎(アトピー)全般など          
○ウィルス疾患、感染症など          
○老齢性疾患など(心疾患、腎不全には注意:高濃度VitCでなければ問題なし)          
○アンチエイジング・QOLの改善          
○手術前後の体力ケアとして          
 

がんのサポートとして
 がん手術後の予防として
 がん発症の予防として
 がんのターミナルケアとして
 

※動物に必要な栄養素であるビタミンやミネラルを点滴投与する治療法。(栄養&薬理学的効果)


       
 

投稿者: マリア動物病院

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