本年はうちの電話番号の年、2011、にゃおワンワン年です。ちなみにうちはファミリー皆の車のナンバーも2011です。

だから何だってことはありませんが、ゴロ合わせが好きな私としては、今年はいつもの年よりも、更なる飛躍が出来ればと切に願っています。
ただ私自身の年まわりが今年まであまり良くないため、今年いっぱいはスタッフの運を頼りに私は地道に勉学に励み、来年につないで来年芽吹きの年となるように頑張りたいと思っています。

さて本題に入ります。

今年は兎年。うさぎ大好きな私としては、ペットとしてのうさぎさんの認知度UP➚がとても嬉しいです。お正月TVも可愛いうさぎさんがいっぱい出ていました♡。

有名どころとしては、ピーターラビットのモデルになった小さなお耳のネザーランドドワーフ、お耳が垂れ下がったホーランドロップ、短いお耳とお顔の周りに飾り毛がほわほわしているライオンラビット、ビロード(ベルベット)のような毛質を持つレッキスなど、また珍しい種類としては、体重が7~8kgにもなる巨体の世界最大のうさぎ、フレミッシュ・ジャイアントなんてのもいます。それらは(ワンちゃん猫ちゃんしかりですが)血統がしっかりしているためお値段も2、3万円から10万円ぐらいと、こちらの方もしっかり(>_<)しています。よくペットショップで2、3千円で売っているうさぎさん、あのこたちも小さくて可愛いですよね~(#^.^#)、でもあのうさぎさんは前述のうさぎさんといわゆる小学校とかで飼われている普通のうさぎさんとのMIXで、ミニウサギと呼ばれています。でもミニと言っても小さいのは赤ちゃんの頃だけで、大人になると2kgちょっとと大きくなり、短かったお耳も伸びてきます。

ちなみに本物のネザーランドドワーフは大人になっても体重は1kg満たないぐらいですし、お耳も伸びてきません。
また、うさぎさんは皆さんが思っているよりも知能が高いのです。いたる所でおしっこうんちして、自由気ままに生きていると思われていませんか?いいえ、うさぎさんは躾ければちゃんとトイレでうんちおしっこできますし、人(個人)にもちゃんと慣れます。(うちのスウリは、私たち夫婦には二本足で立ってお菓子を頂戴頂戴しますが、知らない方にはしません。)種の特異性があるので一概には比べることが難しいですが、猫さんと同じぐらいの知能を持っていると思います。
201101
さぁ(*^_^*)飼いたくなってきましたか~?

では次は飼ってからの注意点をお話します。

1匹飼うとその可愛さに惹かれてもう1匹飼ってしまう方も多いですが、うさぎさんは小さい時には雌雄の判別が難しいので、同性を飼ったつもりでも異性だったなんてことも少なくありません。そんな場合、気づいたら出産してた~(>_<)なんて事がよくあります。というのも、うさぎさんは4~5ヵ月ぐらいで出産可能になってしまうのと、交尾排卵のため交尾をしたら妊娠してしまう確率が非常な高いからです。また、妊娠期間が1ヵ月と短いため、飼い主さんが妊娠に気付かないうちに出産なんて事になるのです。また、通常一度に5匹以上の子供を産むため貰い手などの確保も難しくなります。最悪、貰い手が見つからないままダラダラしていたらまた出産なんてことも・・・・。

あと、多い疾患が誤食ですね(>_<)。誤食と言うべきか・・・、うさぎさんに食べさせて良い物悪い物など、うさぎに関する知識を全く持っていないまま飼育されている方もいらっしゃいます。うさぎさん用に売っているものがすべて良い物ではありません。良かれと思ってせっせと与えていたお菓子のせいで膀胱結石となり手術が必要になる子、喜ぶからと言ってお菓子や高カロリーフードばかり与え、正常な胃腸の動きが出来なくなって亡くなってしまう子、柔らかい物しか与えず、歯が伸びてしまって麻酔処置が必要になる子・・・、飼い主さんが作り出してしまった病気のために苦しんでいるうさぎさんがとても多いのも現状です。

また、例のあののりピーの【碧いうさぎ】でもあるように、よく『うさぎはさみしいと死ぬ』と言われます。『そんなの迷信だよ~(*_*;』と?!、あながちそうでもないかもしれません。当然さみしいだけでは死にませんが、元々自然界で弱肉強食の底辺にいるうさぎさんたちは、『どんなことがあろうと生き抜いてやるぞ~』的なガッツな部分がなく、痛みにも弱いし、肉体的・精神的なショックにもとても弱いし、わんこたちのように調子の悪さを前面に押し立ててきたりしない楚々とした生き物なのです。(わんこたちはこれ見よがしに、私は調子が悪いのよ~と言ってきますけれどね(~_~;))よって、そんなうさぎさんをペットにする場合には、飼い主さんが十分に様子を観察し、ほんのちょっとの異変にも気づいてあげなければならないのです。

さぁどうです?ちょっと飼うのが面倒になってきましたか?

今年、ペットショップにはうさぎが増えることでしょう。可愛いしお値打ちだと、つい飼ってしまいそうになります。けれど、今お話したことをしっかりと理解し、幸せにしてあげれる自身をつけてから飼って下さいね(*^_^*)、決して衝動買いはしないようにして下さいね。また、最近私の気になることは、学校で飼われているうさぎさんたちの存在です。私は幼い時学校で動物を飼った経験がないため、学校動物の現実を知りません。ちゃんと可愛がってもらっているのでしょうか?、適切なフードが与えられているのでしょうか?、繁殖などもしっかりと管理しているのでしょうか、暑い日、寒い日の温度管理などもちゃんとしてあげているのでしょうか?201102

皆さんの子供さんの学校はどうですか?
指導する先生方はちゃんとうさぎの知識はお持ちでしょうか?
お家の動物さんと同じように管理してあげているのでしょうか?

どんな命でも、大切なひとつの命です。生まれたての子うさぎだろうとなんだろうと、幸せに生きる権利があります。その権利を踏みにじることなど許されません。
兎年の今年、今一度周りを見まわしてみて下さい。可哀想な思いをしているうさぎさんはいませんか?(ちなみにうちのスウリは元々は野良ウサギでした・・・。)

P.S 昨年末、少し体調を壊していたうちのメルモ(Drりえ No.3「うちの子が癌になりました」参照)も、おかげさまで無事年を越すことが出来ました。毎日の点滴、投薬にも頑張って耐え、鼻血は随時出ていますし、鼻で呼吸もできませんが、本人はけろっと楽しそうに生きてくれています。毎月放射線を当てて下さっている大学の先生、いつもメルモの状態を気にかけて下さっている方々、本当にありがとうございます。メルモはまだ頑張れそうです。今年もメルモの元気な顔を見てやって下さいね(*^_^*)。

マリア動物病院