最近、動物さんたちを多頭飼育される飼い主さんが増えています。
 

 うちも、ワンちゃん2頭、猫さん4頭、うさぎさん、オカメインコさん1羽ずつ、人間2人で毎日ワイワイと楽しく生活をしておりますが、たくさんいると当然楽しいことも多いですが、争いも増えます。 うちの動物どもは、基本的には仲良しで、傷が出来るほどの喧嘩はしたことがありませんが、あっちで猫たちがパンパンと叩き合いをしていると思ったら、こっちで猫鍋になっていたり、フーフーと威嚇し合っていると思ったら、お互い舐め舐めしながらうっとり、まったりしていたり・・・。また、多動物間の交わりも、これまたおかしく、うちでは、猫がせっせと犬の顔や耳を舐めてあげて犬がうっとりしていたり、猫たちがうさぎの水を飲むと(うさぎも放し飼いです)うさぎがブチ切れて、猫に反撃に行きますが、猫たちは高い所に逃げ、上から目線で『ねぇ怒らないで〜(^O^)』てな調子で、うさぎをチョンと触り、さらにうさぎを怒らせたりしています。

 そんなかんなで、見ていて微笑ましいです。・・・ただ一つの組み合わせを除いては…((+_+))。

 ただ一つ、ダックスの茶々とうさぎのスーリ、この2頭は決して一緒にできません。
 茶々はスーリの事が大好きで、好きすぎてどうしたら良いかわからず、舐め舐めしすぎて収拾がつかなくなり、噛み始め、振り回します。そうなるとスーリは死にます。(死の直前まで行ったことあり(*_*)) 以来、茶々がスーリの所に行くためには、高い塀を2回越えなくては行けないように場所分けをしました。
 だって、いくら茶々を怒っても、ダックスにとってうさぎは本能的に獲物としてインプットされていますよね。その本能に火がつかないように人間が、気をつけるしかありません。

 人が人を殺める時、それは敵意を持って行いますが、動物が動物を殺める時、それは本能に素直に行動しています。自分を守るためだったり、捕食のためだったり・・・。

                                                                                  

 しかし、最近の動物さんは噛む力の手加減を幼い時分に、母犬や兄弟犬から学んでいないため、力加減が全く分からず、自分を育ててくれている飼い主さんに噛みつき、骨折させてしまったり、遊びがエスカレートして、血みどろの戦いとなってしまったり、本能から外れてしまった部分での殺し合いも増えてきています。

 
 ただ、本能だろうが、力の入れ具合の無知だろうが、同じ場所で、一緒に生活をするためには、殺し合いはあってはならないことですし、いつも大丈夫だからということも決してありません。
 私たち人間の都合で、新しい仲間を増やし、『仲良くするのよ〜(^O^)』なんて言われても、動物さんたちからすれば『知ったことかよ〜(`´)』と思っているかもしれませんよね。

 動物の多頭飼育は、動物にとっても人間にとっても、楽しいことが多いですが、それなりのルールだけはしっかりと作ってください。ちょっとした喧嘩でも注意を払い、以後どうしたら防ぐ事が出来るか、考慮することも必要ですし、いつも大丈夫だからとほっておくことは絶対にしてはいけないことですし、争いを無にすることが出来ないのであれば、どうするべきなのかと、考えることも必要です。

 そして、もし、最悪の事態が起こってしまったら、その責任は人間(自分?)にあるということを、しかと!認識して下さい。様々な他(人や事柄や動物)のせいにせず、事実をしっかりと受け止め、墓場までその思いを持って行って下さい。そして、あの世で亡くなってしまった子に謝りましょう。いくら悔やんでも、亡くなってしまった子はもどってきてくれないのですからね。

 こんな偉そうなことを言っている私ですが、私も墓場まで持って行く事があります。私のミスで文鳥さんを亡くしました。犬も猫もいる家なので、もっと注意をしなければいけなかったのに・・・。
 許してくれるか、くれないかは、これからの生活によると思います。私はなんとか許してもらえるよう、日々気をつけて生活をしているつもりです。
 皆さんも、十分、いいえ十二分に気をつけて、楽しく、たくさんの動物さんとワイワイと生活をしていきましょう。

 多頭飼育は、1頭飼育の何十倍も楽しいことがあるのですから(^−^)。

 
 

マリア動物病院